「長崎ちゃんぽん」は中国福建省の福建料理がベースで、明治時代、長崎の中華料理店の店主が、日本にいる大勢の中国人留学生に安くて栄養価の高い食事を食べさせるために考案したのが始まりと言われています。
豚肉、魚介類、たっぷりの野菜など10種類を超える具材を混ぜ合わせ、それをラードで炒め、豚骨と鶏ガラでとったスープで味を調えます。そこにちゃんぽん用の麺を入れて煮立てて作ります。ちなみに、ちゃんぽんの語源は中国語、マレー語、インドネシア語など諸説あります。
佐賀県武雄市の北方町周辺で人気なのが「北方ちゃんぽん」で、「北方ちゃんぽん街道」と呼ばれる通りもあります。昔、北方町は鉱山で栄え、労働者たちがちゃんぽんを好んで食べました。味は長崎ちゃんぽんより濃厚で、キャベツや豚肉、タマネギ、長ネギ、かまぼこなどがたくさん入っています。
大盛りよりさらにボリュームのある"デカモリ"サイズもあります。
長崎ちゃんぽんを小浜温泉風にアレンジしたのが「小浜ちゃんぽん」です。
小浜湾は魚介類が豊富で、具材にたっぷりと使用されます。スープは豚骨に魚介類がプラスされたダブルスープのあっさり味で、仕上げに生卵を一つ落とします。地元の観光協会、ホテル、温泉宿などには「小浜ちゃんぽんマップ」が置かれていて、食べ歩きに大変便利です。
長崎の郷土料理として、ちゃんぽんと双璧をなす「皿うどん」。ちゃんぽんの出前の際に、こぼれないように汁気を少なくしたところ焼うどんのようになり、その見た目から「皿うどん」と名づけられたと言われています。
麺は、細い「バリバリ麺」のほか、太い「ちゃんぽん麺」があります。また、本場長崎では、ウスターソースをかけて食べるのが一般的です。
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