自然

季節の花と樹木

九州北部


西公園

 福岡市民の憩いの場、西公園は、約3,000本の桜が植えられており、「日本さくら名所100選」に選ばれています。
 市内一と言われる桜の名所のベストポイントは、参道の急坂を登ったところにあります。大きな桜の木がお出迎えしてくれ、中央展望台からは市街地や博多湾、遠くには志賀島まで望めます。桜のピンク色と海の青さのコントラストは見事です。ソメイヨシノ、ヨウコウ、ヤマザクラ、オオシマザクラなど種類が豊富で、3月下旬から4月上旬が見頃です。

西公園
  • 浅井の一本桜浅井の一本桜

     久留米市の東部、耳納連山の北部の山本町にある樹齢100年を超すヤマザクラです。幹廻りは約4.3mで枝の広がりは約20mにも達します。
     池のほとりに立ち、水面に枝が張り出すように伸びています。池の水面に映った逆さ桜の美しさも見逃せません。ソメイヨシノが散り始める4月上旬頃が見頃になります。

  • 光圓寺のしだれ桜光圓寺のしだれ桜

     開山が天文2年(1553年)と伝えられる龍水山光円寺にあるシダレザクラです。樹齢は350年以上と言われています。
     光円寺の本堂の斜面にあり、枝が道に覆いかぶさるように伸びて花を付けます。そのさまはあまりに見事で、毎年多くのカメラマンが撮影に訪れます。見頃は平年では4月5日頃ですが、年によって10日ほど前後します。

  • 田代公園田代公園

     田代公園には約600本のソメイヨシノが植えられています。
     毎年3月末には「やよい祭り」(桜祭り)が開かれ、赤と白の衣装を纏った巫女たちが舞を披露します。桜のシーズンには1週間ほど夜間のライトアップが行われるので、夜桜観賞もおすすめです。

ページの先頭へ

九州西部


大村公園

 大村公園は、長崎県で唯一、「日本さくら名所100選」に選ばれています。園内には、玖島城(大村城)跡の外堀を利用した風情のある石垣などが残っています。
 国指定の天然記念物、花びらが60~200枚もあるオオムラザクラをはじめソメイヨシノなど21品種約2,000本の桜の木があります。公園の東側にある桜田の堀や大村神社周辺がベストポイントです。オオムラザクラや八重のケンロクエンキクザクラは、ソメイヨシノより後に開花するので、長い期間桜が楽しめます。

大村公園
  • 円応寺参堂円応寺参堂

     円応寺は、永正16年(1519年)に開山と伝えられる、武雄鍋島家の菩提寺です。参道に咲く桜は約100本ながら、トンネル状に続く美しい姿が人気です。
     寛政10年(1798年)に造られた鳥居形石門をくぐると、まっすぐに約200メートルに渡って桜のトンネルが続きます。その先には文化14年(1817年)に造られたアーチ形石門があり、ちょうど桜のトンネルの入り口と出口のような感じになっています。どちらの門もがっしりした見事な石造りで、桜見物にいっそうの彩りを添えてくれます。

  • 明星桜明星桜

     「明星桜」は、九州最古の樹齢約900年と言われ、佐賀県の天然記念物に指定されています。品種はエドヒガン、樹高は12mで、東西に貼り出した枝は約20mにもなります。幹周りは11.4mあり、環境省から「幹周り日本一の桜」に認定されています。
     6本の幹が四方に伸びて立ち上がり、それぞれに花を付ける様は壮観で、周囲一帯がピンク色に染められてしまうほどです。「明星桜」の名前は、夜かがり火を桜の下で焚くと花びらがまるで明星のように見えることから付けられました。

  • 西海橋公園西海橋公園

     西海橋公園は、大村湾の海にかかる2つの橋を持ち、佐世保市と西彼杵半島の西海市(長崎)を繋いでいます。
     公園内では、橋のたもとや海に面する斜面に約1,000本のソメイヨシノやオオシマザクラが植えられています。見頃は3月下旬から4月上旬で、きれいな曲線美を見せる橋との組み合わせは必見です。桜の開花と潮の干満のタイミングがうまく合えば、日本3大急潮のひとつ、針尾瀬戸のダイナミックな渦潮も同時に見られます。

ページの先頭へ

九州中部


岡城址

 岡城は、源義経を迎えるために文治元年(1185年)に築城されました。四方を断崖絶壁の深い谷に囲まれ、名曲「荒城の月」のモデルとなった城としても知られています。
 見事な城壁のある、標高325メートルの高台にソメイヨシノを中心にヤマザクラ、ボタンザクラなどが約1,600本植えられています。「日本さくら名所100選」に選ばれ、シーズン中には県内外から多くの花見客が訪れます。本丸跡や二の丸跡が人気のスポットです。 見頃は3月下旬から4月上旬です。4月の初めに行われる「岡城桜まつり」では大名行列も見られます。

岡城址
  • 熊本城熊本城

     熊本城は、慶長11年(1607年)、茶臼山と呼ばれた丘陵地に加藤清正が築城しました。約400年の歴史を誇る名城です。
     「日本さくら名所100選」のひとつで、ソメイヨシノを中心にヤマザクラ、ヒゴザクラ(肥後桜)など約800本が植えられています。天守閣から見下ろす城内の桜は見事です。見頃は3月下旬から4月上旬です。夜間、ライトアップされるので、夜桜見物もおすすめです。

  • 水俣市チェリーライン水俣市チェリーライン

     水俣市チェリーラインは「湯ノ鶴温泉」と「湯の児温泉」を結ぶ全長約27kmの街道です。
     街道沿いには、ソメイヨシノやヤマザクラなど約500本の桜が植えられていて、「日本さくら名所100選」に選ばれています。見頃は3月下旬から4月上旬です。海の青さに桜の花が映え、シーズン中には海上から花見ができる、海上花見船も運行されています。

  • 市房ダム湖周辺市房ダム湖周辺

     市房ダムは、昭和35年(1960年)に球磨川の源流に建設された多目的ダムで、周囲は約14kmあり、ソメイヨシノなどの桜が約2万本植えられています。
     ダムの周回道路に沿って桜が咲き乱れ、湖面をピンク色に染めます。花が散る頃になると、今度は水面の花びらが風によって寄せ集められ、まるでピンク色の川のようです。見頃は3月中旬から4月上旬です。
     「日本さくら名所100選」のひとつです。

ページの先頭へ

九州南部


母智丘公園

 母智丘(もちお)公園には、文政年間から文久年間(1818年~1863年)に建立されたと伝えられる、母智丘神社があります。神社は公園の丘の頂上にあり、そこからは市内が一望できます。
 明治の初期から植えられてきた桜は、ソメイヨシノや八重桜など約2,600本を数え、「日本さくら名所100選」に選ばれています。ベストポイントは、母智丘神社へと続く参道で、シーズンには約2kmにわたり美しい桜のトンネルができます。毎年、「もちお桜まつり」が3月下旬から4月上旬に開催されます。

母智丘公園
  • 忠元公園忠元公園

     忠元公園には、島津家随一の武将、新納武蔵守忠元を祀る忠元神社があります。
     公園内の約1,000本のソメイヨシノは「忠元桜」と呼ばれており、並木は小高い丘の公園を2kmほども続きます。
     シーズンには1,000を超える提灯が灯され、夜桜見物もおすすめです。見頃は3月下旬から4月上旬で、毎年「忠元公園桜まつり」が開催されます。

  • 日当山千本桜日当山千本桜

     西郷隆盛がよく訪れたという日当山(ひなたやま)温泉の桜で、日当山駅前の宮内原用水路沿いに2kmにわたって続く約150本の桜並木を「千本桜」と呼んでいます。
     鹿児島神宮と蛭児神社の間にある宮の杜ふれあい公園付近が桜のベストポイントとしておすすめです。見頃は3月下旬から4月上旬です。
     「日本さくら名所100選」のひとつです。

  • 竹香園竹香園

     明治の貴族院議員、高橋源次郎翁が所有地を日南市に寄付し、その後日本庭園などの施設を有する「竹香園」として整備されました。
     園内には約1,000本のソメイヨシノが植えられ、宮崎県南地域を代表する桜の名所となっています。
     ベストポイントとしては、日南第一公園の陸上グラウンドの南側の斜面あたり。ゆったりとした広場になっていて、桜の木の下でのんびり出来ます。夜間は10:00までライトアップされていて、見頃は3月下旬から4月上旬です

ページの先頭へ

PAGETOP