和麺

島原手延そうめん

 「島原手延べそうめん」(長崎)の歴史は、約370年前までさかのぼります。
 1637年「島原の乱」の後、幕府の政策で島原へ移民してきた小豆島の出身者が、手延べそうめんの技術を持ち込んだとされています。
 その後、雲仙山麓の肥沃な土地と温暖な気候のおかげで、島原ではそうめん製造が盛んになり、今では全国ブランドにまで成長しました。「島原手延べそうめん」の特徴はモチッとした食感にあります。

島原手延べそうめん
  • 神埼そうめん 神埼そうめん

     神埼町(佐賀)は、長崎から江戸へと続く長崎街道沿いにありますが、380年ほど前に行脚してきた小豆島出身の雲水が、この地にそうめん造りを伝えたと言われています。
     「神埼そうめん」は、町の北側にある脊振(せふり)山系の良質な水、佐賀平野が育んだ小麦、そうめん造りに適した気候風土によって生まれます。
     コシの強さと喉ごしの良さが特徴で、夏は冷やしそうめん、冬はにゅうめんと年間を通じて楽しめます。

  • 六兵衛 六兵衛

     対馬(長崎)の名物「六兵衛」は、せんだんごと呼ばれるサツマイモを細かく切った後発酵させ、デンプン質を取り出した保存食を原料とした麺です。
     麺の製法もユニークで、そばやうどん、そうめんなどと異なり、「六兵衛」は押し出し製麺です。朝鮮半島の冷麺と同じ製法とされ、日本国内ではほとんど見ることができません。麺は黒っぽく、具材としてネギやかしわなどが入っています。

  • 油津魚うどん 油津魚うどん

     戦時下の食料不足の際に、代用食として魚を利用してうどんを作っていましたが、それを再現したのが「油津魚うどん(あぶらつぎょうどん)」です。
     魚のすり身で作られた麺は、カマボコのように弾力性に富みしっかりとした歯ごたえがあります。ダシはシイタケやカツオ、具材はネギや昆布などであっさりと仕上げています。独特の旨みが記憶に残る、油津の郷土料理です。

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