自然

季節の花と樹木

ナノハナ


白木峰高原

 白木峰高原は、五家原岳の中腹にあり、諫早平野や諫早湾、雲仙普賢岳などを見渡せる眺望の良さが魅力です。起伏はゆるやかで、一年を通してハイキング客で賑わいます。
 公園の斜面では、ナノハナが黄色い絨毯のように咲き誇り、その数は10万本とも言われています。見頃は3月下旬から4月下旬頃までで、タイミングが合えば、ナノハナと桜の両方が一度に楽しめます。

白木峰高原
  • 西都原古墳群西都原古墳群

     西都原古墳群は、宮崎県のほぼ中央、一ツ瀬川の中流域にあります。古墳は3世紀半ばから7世紀にかけて建設されたと言われ、その数は300基以上、全国でも有数の大古墳群です。
     東西2km、南北4kmに広がる古墳群一帯に、約30万本のナノハナが植えられています。見頃は3月下旬から4月上旬です。桜の名所でもあり、約2,000本が植えられています。

  • 池田湖畔池田湖畔

     池田湖は、鹿児島県の薩摩半島南東部にある九州最大の湖です。直径約3.5km、周囲約15kmの円形のカルデラ湖で、最深部は233mもあります。
     「日本百名山」の開聞岳を背景にした、池田湖畔のナノハナ鑑賞は快適そのもの。この地域の開花は12月上旬から2月下旬で、日本一早いといわれています。1月から2月にかけて行われる「いぶすき菜の花マラソン」のコース沿いには、さらに約800万本のナノハナが植えられています。

  • 緑川河畔緑川河畔

     緑川は、熊本県の中部を流れ有明海に注ぐ一級河川です。
     緑川の下流に設けられている緑川堤防沿いでは、春になると数万本の菜の花が川のほとりを埋め尽くします。散策にも最適な場所で、とくに富合町釈迦堂橋付近や河川と国道3号線の緑川橋とが交わる一帯は川原一面が菜の花に覆いつくされます。
     見頃は3月上旬から4月中旬頃です。

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フジ


山田日吉神社

 比叡山に総本山を置く玉名市の山田日吉神社は、山の神である大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀り、山王権現とも呼ばれています。
 境内の樹齢200年を超える大フジは、学得をもって知られた赤松助次郎翁の次男九右衛門が、坂下町(現:玉名郡南関町)の寺から苗を譲り受け献納植栽したものと伝えられています。枝張りは東西12m、南北10m以上。大きな房になった花の長さは1mにもなり、熊本県の天然記念物に指定されています。見頃は4月中旬から5月上旬です。期間中は夜間ライトアップもされています。

山田日吉神社
  • 定禅寺定禅寺

     定禅寺は地元で「藤寺」と呼ばれ、道路標識等も同名で案内するほど、フジの花が有名です。樹齢は500年を超え、幹周りが3.7mもあり、800㎡の藤棚で支えられています。境内の鐘楼の近くにあるため、「迎接の藤」(「客を出迎える」の意味)と呼ばれ、県指定の天然記念物になっています。この他にも白色のフジや八重のフジなどがあり、毎年多くの見物客が訪れます。ゴールデンウィークあたりが見頃です。

  • 中山の大フジ中山の大フジ

     「中山の大フジ」は、三橋町中山地区の熊野神社にあります。樹齢は約300年、江戸時代に大阪から持ち帰ったと伝えられています。熊野神社の入り口にある石橋まで藤棚が伸び、薄紫色のアーチをつくる様は見事です。見頃は4月下旬から5月上旬で、県の天然記念物にも指定されています。神社の隣は旧柳河藩主立花家別邸跡で、現在は「立花いこいの森公園」として整備されています。

  • 大中臣神社大中臣神社

     大中臣(おおなかとみ)神社には、高さ10mを超える和様唐様の楼門があり、市の文化財に指定されています。
     樹齢600年以上と言われる「福堂の将軍藤」は、幹周りが2mを超え、房は長いものでは1.5mにもなります。合戦で負傷した征西将軍懐良親王が、大中臣神社の加護で全快したことを喜び奉納したと伝えられています。見頃は4月中旬から5月上旬頃まで。期間中には「将軍藤まつり」も開催されます。

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梅


太宰府天満宮の飛梅

 飛梅(とびうめ)は、太宰府天満宮の御神木です。菅原道真公が京の都を去るときに詠んだ「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」という和歌で知られていますが、太宰府へ左遷された道真公を慕って、都から一夜にして飛んで来たと伝えられています。飛梅は「色玉垣(いろたまがき)」という品種の白梅で、境内にある約6,000本もの白梅、紅梅に先駆けて一番に咲き始めます。見頃は1月下旬から3月の上旬にかけてです。

太宰府天満宮の飛梅
  • 普光寺普光寺

     普光寺は、九州西国霊場第十五番に数えられる本尊を千手観音とする天台宗の寺院で、嵯峨天皇の皇子が823年(弘仁14年)に建立したとされています。
     境内の臥龍梅(がりゅうばい)は、樹齢400年以上、全長22mにもなります。1本の梅の木が龍のごとく地を這って次々と根を下ろすそのさまは、威厳があります。臥龍梅のほか、赤や白、枝垂れなど200本以上の梅が植えられています。見頃は2月下旬から3月上旬です。

  • 宮ノ陣神社宮ノ陣神社

     天平14年(1359年)の筑後川の戦いの際に、懐良親王がこの地に本陣を置いたことが「宮の陣神社」の由来とされています。明治21年には神殿が建設され、後征西将軍宮良成親王(懐良親王の甥)が祀られています。
     境内の「将軍梅」は、懐良親王が阿弥陀像とともに植えた1株の紅梅と伝えられています。樹齢600年以上と言われ、久留米市内で最も大きな梅の木です。他の梅は2月下旬頃に見頃を迎えますが、将軍梅は3月上旬から中旬にかけて満開になります。

  • 梅林寺外苑梅林寺外苑

     梅林寺は、元和7年(1621年)創建と伝えられる古寺です。本尊は如意輪観音で、別名梅林禅寺と呼ばれ、修行の厳しい寺としても知られています。
     境内は観光できませんが、隣接する梅林寺外苑に咲く約30種500本の梅を楽しみことができます。紅梅がまずほころびはじめ、その後、白梅や八重などの梅の花が続きます。見頃は2月中旬から下旬です。

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チューリップ


ハウステンボス

 ハウステンボスは、オランダの街並みを再現したテーマパークです。白い観覧車や高さ105mの展望台ドムトールンなどさまざまなアトラクションがあります。
 本場のオランダ同様、ハウステンボスのチューリップは大変充実しています。品種は実に5,500種以上、現在もさらに新しい品種の開発が進められています。オランダの育種家が23年以上の歳月をかけて改良したチューリップ「ハウステンボス」も必見です。3月には「チューリップ祭り」が開かれます。

ハウステンボス
  • チューリップフェアチューリップフェア

     直方市では、花をテーマにした街づくりが盛んで、市内を流れる遠賀川河川敷には13万球を超えるチューリップの球根が植えられています。赤や黄色、ピンク、青など色とりどりのチューリップの花が、河川敷を彩ります。4月上旬には「チューリップフェア」が開催され、20万人以上の人出があります。見頃は3月下旬から4月上旬です。

  • チューリップフェスタチューリップフェスタ

     道の駅「原尻の滝」周辺の水田に、約100種類50万本以上のチューリップが咲き乱れます。シーズン中には「チューリップフェスタ」が開催され、日本の滝100選にも指定されている「原尻の滝」見学とあわせ、多くの観光客が訪れます。見頃は4月上旬頃です。

  • 監物台樹木園監物台樹木園

     監物台(けんもつだい)樹木園は、緑化愛林思想の普及と林業知識の普及を目的に、九州森林管理局が運営する樹木園です。
     園内には、チューリップのほか、フジ、バラなど約800種、2,100本におよぶ植物が栽培されていて、四季を通じ多くの方が来園します。チューリップの見頃は、4月上旬から下旬です。

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ボタン


英雄寺

 英雄寺には、隠れキリシタンの秘佛マリア像と280枚の絵天井が保存されています。
 境内には、岡藩主中川秀成公が朝鮮の役の際に持ち帰ったとされるチョウセンボタンなどが300株以上植えられ、4月の「ぼたん祭り」の頃には、赤や白、緋色の大輪のボタンが美しく寺を包みます。祭りでは不老長寿になるといわれる、ボタンの花と葉を浮かべたボタン酒が振る舞われます。見頃は4月下旬頃です。

英雄寺
  • ぼたんと緑の丘公園ぼたんと緑の丘公園

     ぼたんと緑の丘公園は、唐津市肥前町にある築山林回遊式の日本庭園です。およそ400年前にこの地を治めた波多氏と、その妻の「切子ぼたん伝説」にちなんで開園されました。園内には 約80種1,500株のボタンをはじめ、梅や桜、アジサイなどが植えられ、年間を通して季節の花々を楽しむことができます。敷地内にはすべり台やブランコなどの遊具が揃った「子供の森」や、農家風の休憩所「村のひろば」があります。ボタンの見頃は4月の中旬から下旬にかけてです。

  • 赤星公園赤星公園

     赤星公園には、実業家の赤星陸治が建立した「六角堂」があり、地域住民に広く親しまれています。
     赤星夫人がボタンを好んだことから、園内には当初からボタンが植えられていました。一時期絶えてしまいましたが、現在、再び約150本のボタンが咲き、「六角堂ぼたんまつり」も開催されています。4月中旬から5月上旬が見頃です。

  • 清水山ぼたん園清水山ぼたん園

     約3,000㎡の敷地に、約80種、2,500本のボタンが植えられています。白、赤、ピンク、ムラサキなど百花繚乱の美しさで、毎年多くの見物客で賑わいます。見頃は4月上旬から下旬です。

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ツツジ


長串山公園

 長串山公園は標高234mの長串山の中腹にあり、九十九島(くじゅうくしま)を眼下に一望できる眺望の素晴らしい公園です。
 公園内には、クルメツツジ約30種、ヒラドツツジ約15種、あわせて10万本のツツジが植えられています。赤、ピンク、白、紫、オレンジ、マーブルなどの多彩な色が、日当たりの良い斜面を埋めつくします。見頃は4月上旬から5月上旬です。

長串山公園
  • 高峠つつじヶ丘公園高峠つつじヶ丘公園

     高峠つつじヶ丘公園は、大隅半島のほぼ中央、標高722mの高所にある公園です。展望所からは、北に霧島連山、東に志布志湾、眼下に錦江湾と薩摩半島の山並、そして南に高隈の山々と360度のパノラマが楽しめます。
     公園内には、100種10万本を超えるサタツツジが自生し、満開時には峠一帯がピンク色と化し、斜面を美しく染めます。見頃は4月中旬から5月中旬で、「高峠・春のツツジ祭り」が開催されます。

  • 天神山つつじ公園天神山つつじ公園

     天神山つつじ公園は、日之影町の花のスポットで、2haの敷地にクルメツツジやヒラドツツジなどが、約18,000本植えられています。地元の方が5,000本の苗木を寄贈したのが始まりと言われ、山の斜面の真紅のツツジが一際目を引きます。開花期間中は、ライトアップも行われます。見頃は4月中旬から5月上旬です。

  • 鏡山鏡山

     鏡山は、ハンググライダーやパラグライダーなどスカイスポーツのメッカで、日豊海岸の大パノラマも楽しむことができます。
     標高645mの山頂付近では、シーズンになると約1万本のツツジが色とりどりの花を咲かせます。背後には、祖母傾国定公園の山々が広がり、海・山の雄大な景色を満喫できます。見頃は4月下旬から5月中旬です。

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ミヤマキリシマ


雲仙仁田峠・池の原

 標高1,080mの仁田峠は、雲仙の妙見岳と野岳の鞍部にあたります。すぐそばの雲仙ロープウェイ乗降場の展望台からの眺望は良く、平成新山から有明海まで望むことができます。
 雲仙のミヤマキリシマは淡紅紫色の花を付け、地元では「ウンゼンツツジ」とも呼ばれています。仁田峠周辺には、約200万株のミヤマキリシマがあり、格好のスポットと言われています。見頃は5月下旬から6月中旬です。

雲仙仁田峠・池の原
  • えびの高原えびの高原

     えびの高原は標高約1,200mほどの地点にあり、秋にはススキがエビ色に染まることから、「えびの」の名前がついたと言われています。
     ミヤマキリシマは、淡紫紅色が一般的ですが、えびの高原では、桃色、薄紅色の花もちらほらと見られます。約3万株のミヤマキリシマが花をつけ、6月上旬頃に見頃を迎えます。

  • 仙酔峡仙酔峡

     仙酔峡は、阿蘇高岳の北麓約900mの高地にあり、眼下には阿蘇谷や北外輪山が一望できます。ミヤマキリシマは火山性の土壌を好むため、阿蘇の厳しい自然環境下にあっても、約5万株のピンク色の花が仙酔峡の斜面を埋め尽くすように咲き誇ります。また、ここのミヤマキリシマは、九州の中で最も早く咲くことでも知られ、5月上旬から下旬まで楽しむことができます。

  • 星生山星生山

     星生山(ほっしょうざん)は、九重連山の一角にある標高1,762mの山です。牧の戸峠から1時間半程度で登ることができ眺望もきくことから、トレッキングの初心者には最適です。登山口付近からミヤマキリシマを見ることができますが、山頂の稜線沿いの岩肌を覆うように咲く姿は圧巻です。6月上旬から中旬頃に見頃を迎えます。

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春の花アラカルト


仙厳園の寒緋桜

 仙巌園(せんがんえん)は、薩摩藩主島津氏の別邸跡とその庭園です。桜島を築山に、鹿児島湾を池に見立て、別名磯庭園と呼ばれています。
 園内には、ヤマザクラ、サトザクラ、ソメイヨシノなど約150本のサクラがありますが、一番早く開花するのが正門前の寒緋桜で、2月中旬頃に花をつけます。その後、ヤマザクラやソメイヨシノが続き、4月下旬頃まで観賞できます。

仙厳園の寒緋桜
  • 生駒高原のポピー生駒高原のポピー

     生駒高原は、霧島山系のなだらかな裾野に広がる標高約500mの高原です。背後には韓国岳(からくにだけ)、夷守岳(ひなもりだけ)など、霧島の名峰が連なります。
     高原一帯に、深紅、黄色、白、茜色など約15万本のアイスランドポピーが花開き、4月下旬から5月のゴールデンウィークにかけて見頃となります。

  • 錦江湾公園のバラ錦江湾公園のバラ

     錦江湾公園は、なだらかな丘陵地帯の斜面にあり、園内の展望広場からは、桜島や錦江湾を一望できます。
     約120種、1,300本のバラの見学に、多くの観光客やバラ愛好家が訪れます。見頃は4月中旬から6月上旬。10月中旬から11月下旬には、秋バラも楽しめます。

  • 柏原海岸のルーピン柏原海岸のルーピン

     志布志湾を東に望む柏原海岸は、日南海岸国定公園の南端にあたり、白砂青松の美しい海岸線がおよそ16kmにもわたり続きます。  砂浜には、「ノボリフジ」や「ルピナス」と呼ばれることもある、約100万本のルーピンが植えられています。3月中旬から4月中旬にかけて一斉に開花し、まるで海岸に黄色い絨毯を敷き詰めたような光景が広がります。

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