中央の巨石を中心に、直径は東西33m、南北42mの円状をなす。円周には16個の巨石を配置している。更に、その外側には直径約70mの円状をなすように、24個の巨石が配置されている。その外側には、高さ1~2m、周囲27.2mの土塀をめぐらせている。この内側が神域であって、いつの時代かの祭祀遺跡と思われる。昔から、この神域には女人の立ち入りを禁じている。中央の巨石の頂上にはくぼみがある。くぼみの水は、海の塩の干潮とともに、満ち干きがあり、この神域の西側の高台で、雨乞いの時の千把焚は行われていた。
杵築市山香町山浦地区に下山環状列石がある。2004年5月にはストーンサークル記念館がオープン。道がわかり難いが近くまでくると要所要所に看板がある。ストーンサークル記念館から少し下ったところに下山環状列石がある。北側は戦後の開拓の時に取り去られているが、長径約100m短径40mの日本最大級の環状列石である。
鬼のミイラが安置されている。3本の指の両手を胸の前で組み、腰を下ろした1,4mの灰褐色の体、約30cmの頭頂部には5cmほどの角状の突起が見られる。女性の人骨といわれるが定かではなく、地元では「鬼さん」と呼ばれ、崇められている。
安心院町の佐田地区にある人間の背丈ほどもある不思議な石の列。この列石は高さ475mの米神山を中心に数個所にある。安心院から宇佐に通じている県道658号に「佐田京石」として多数ある。駐車場も整備されており、手軽に見学ができる。米神山の山の中にもあるといわれているが、道が整備されておらず登るのが大変だ。一部の石柱の下からは写経が出土したものもあり、埋蔵経の標石かとも思われるが、全部の石柱から出土している訳ではない。摩訶不思議な石柱。
南小国町の中原地区のマゼノ渓谷の近くにある標高845mの押戸石山。ここの山頂には多くの石群があり古代人の祈り場であったといわれている。たくさんの巨石の中でも最大の石が押戸石と言われる三角錐のピラミッド形をした石で高さ5.3mもあり、西の面に古代文字(ペトログラフ)が刻まれている。ペトログラフは「神、雨、祈る」などを表しているといわれており、現地の説明板によると4000年前のシュメール文字であるとのこと。なにか謎めいた石群である。
日向高千穂に「鬼八」という荒神が支配していた。洞窟に棲み村人に炎をふりまいていた。神武天皇の兄(ミケヌノミコト)に攻められ殺された。その鬼八伝説に基づく岩や洞窟が高千穂神社一帯に残る。高千穂峡にある力石は鬼八が投げ飛ばしたというもの。ミコトが鬼八を切ったときに岩も一緒に切った「鬼切石」などミステリアスな史蹟」が残っている。鬼八の墓は(バラバラにして埋めないと蘇生するから)3ヶ所に散在している。