天草陶石とは、17世紀中頃から熊本県天草郡下島で産出され、世界的な陶磁器原料として、素地と釉のどちらにも使用される。良質な原料のため全国の陶石の8割は天草陶石である。
肥前陶磁を中心に九州全域の陶磁器を収集・展示。九州陶磁の歴史や各時代の特徴を分かりやすく紹介し、ほかにも九州各地の名品を展示している。中でも古伊万里のコレクションや江戸時代の有田磁器も見ごたえがある。
江戸時代前期の有田の陶工。「赤絵」の技法を発明し、佐賀藩主鍋島家から柿右衛門の名を与えられた。「赤絵」の柿右衛門として、その名は世界的に知られており、14代柿右衛門は、いわゆる「人間国宝」を受けている。
江戸期より鍋島藩の御用赤絵師を務め、色鍋島の伝統を今も守り続けている。窯として国の重要無形文化財の総合指定を受け、新しい色絵磁器の世界を創り出している。
1675年佐賀鍋島藩は藩窯を有田から大川内山へ移した。また、その技法を守るため険しい地形を利用し、入口には関所を設けて職人たちを厳重な監視下に置いた。
藩窯の職人たちは、大名や将軍家、朝廷に献上する品々を焼き続け、今では、それらの焼物は鍋島と呼ばれ、その技法を受け継いだ窯元群があるのが大川内山で、現在の伊万里焼の中心となっている。
●近くに天草陶石の採石場がある。下田温泉は温泉町の歩道には陶石が敷きつめられた贅沢さ。塩分を含んだ温泉は疲れがとれる。泉源からそのまま引いたお湯は湯舟にあふれこぼれる。
●嬉野温泉は歴史遺産No.21参照。
下田温泉では8〜12月、1月〜4月の「グルメ海賊ツアー」が人気。伊勢エビ、ワタリガニ、アワビの海幸が味わえる。