日本のなかで、純粋にメイド・イン・ジャパンと自慢できるもの——その数少ないものの一つに磁器がある。磁器の原料の陶石は、その70%〜80%を天草の陶石が占めている。
天草から陶石が、有田へ、瀬戸へ送られ美しい陶磁器が出来上がる。このことは知られていない。
(ずーっと昔、各地で窯が開かれた時は殆ど、窯のある地元の陶土であったが、今は事情が違う。)
陶磁器を語る前に、その原料の産地を知ろうということでスタートを天草にした。
天草町にも以前から高浜焼という優れた陶磁器はある。勿論今も盛業だ。陶石を産出している天草町の地は東シナ海に面した素晴らしい海岸に接している。
本・推薦コースNo.42・43の「五足の靴」のメインコースとして知られる大江天主堂もある。
景色ばかりか、魚が旨い。とっても旨い。魚を食べに行くだけでも価値がある。ーその地の旧上田庄屋家の資料館もコクがある。天草を皮切りに、日本のやきものの発祥の地といえる有田、伊万里地方の窯元を訪ねよう。朝鮮陶工・季参平がこの地に「皿山」を発見し、ここを窯場としたことから「有田」が生まれた歴史の地である。柿右衛門、今右衛門はじめ多くの窯が特色を誇っている。
いち早く、九州に根づいた陶磁器産業の旅、そのパート1として西九州地方をとりあげた。
ややハードスケジュールと思うが、道中の景が心を安める。
博多駅~(10分・地下鉄)福岡空港~(35分・天草エアライン)天草空港~(15分・バス)本渡市~(65分・バス)天草市~(50分・バス)下田温泉
下田温泉~(30分・バス)富岡~(高速船45分)茂木~(30分・バス)長崎市 ~(約30分・JR+31分・西九州新幹線)三川内駅~(15分・タクシー)波佐見町~(15分・タクシー)有田町 ~(約20分・特急)武雄~(30分・バス)嬉野温泉
嬉野温泉~(30分・バス)武雄~(20分・JR+15分・松浦鉄道)有田~(15分・松浦鉄道)伊万里~(約50分・JR)唐津