作家が、ある土地を主題にして一つの作品を生み出すプロセスには色々とある。
土地の景の特異性からヒントを得て架空の物語を紡ぎ出すこともある。また、埋もれた古文書や資料の中に主題を見つけ出すこともある。その土地に生づいた人物や事件に焦点を当てることもある。
SF小説でない限り、土地は作品とは無関係ではありえない。
その土地ゆかりの作品を読んで、そこへ行きたくなった人は多い。
作家の優れた構成力や襞々の描写が、現地を訪れたとき際立ってくる。
作家の作風や思想により作品の在り方も自ずと異なるが、九州の代表的な作品をベースに「文学の旅」としゃれてみるのも一興。
このコースでは、森鴎外、火野葦平、菊池寛、川端康成、夏目漱石、国木田独歩、小泉八雲‥‥の横綱作家の文学の作品の故地巡りにコースを設定した。
ゆっくりと作家になったつもりで訪ねてほしい。殊に、飯田高原は、川端康成が惚れ込んだところ、作品に「千羽鶴」と「波千鳥」がある。そのたたずまいは変っていない。地元には「千羽鶴」という名のお酒もある。川端康成と一緒に旅をしているような気になる。
北九州空港~(約35分・バス)北九州市~(60分・タクシー)中津市~(40分・JR+90分・バス)由布院温泉
湯布院町~(20分・JR+5分・バス)豊後中村~(約25分・バス)九重町~(約70分・タクシー)阿蘇市
阿蘇市~(約45分・JR)肥後大津~(約70分・バス)菊池市~(約80分・バス)熊本市~ (約50分・バス)阿蘇くまもと空港