記事 ARTICLE

日本酒好き必見!世界一の酒が生まれたまち・鹿島酒蔵ツーリズム【前編】

佐賀と聞いて、“日本酒”が頭に浮かんだ人はどれくらいいるでしょうか?
今回は、酒どころ佐賀の中でも“世界一の酒が生まれたまち”でもある鹿島市の酒蔵通りについてご紹介します!

世界一の酒が生まれたまち

南には有明海、周囲は脊振山系や多良山系など豊かな自然に囲まれた佐賀平野。この肥沃で広大な大地は、古代の吉野ケ里遺跡を象徴するように古くから米どころとして発展してきました。
食料を確保するのでも大変だった時代、お米はとても貴重な食料で、そんなお米を使った日本酒はまさに贅沢品。そんな中でも鍋島藩の取り組みにより、この地は日本酒どころとしてもその歴史を積み重ねていきました。
近年では、2011年に世界最大級のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」で、鹿島市の酒蔵・富久千代酒造の「鍋島・大吟醸」が日本酒部門のチャンピオンに選ばれたことがきっかけで、一躍その名を世界に轟かせました。
また、2013年には佐賀県日本酒で乾杯を推進する条例が制定され、全国でも都道府県としては初の取り組みとなり当時話題を集めました。
現在でも「佐賀県1万人で乾杯プロジェクト」が毎年行われており、とにかく県をあげて日本酒を推奨する姿勢には、鍋島藩の意思を受け継いでいるのか、並々ならぬ思いを感じます。
ということで、1つの受賞を機に鹿島のまち全体でも意識が変わり、世界を見据え、より広く発信していこうという流れとなっていきました。
その象徴とも言える取り組みがこれからご紹介する「鹿島酒蔵ツーリズム」なのです。
富久千代酒造

佐賀県鹿島市浜町八宿1254−1

鹿島酒蔵ツーリズム

鹿島酒蔵ツーリズムは、江戸時代の宿場町として栄えた「肥前浜宿(はましゅく) 」を中心に、市内で今も醸造を続ける酒蔵6軒が中心となる取り組みで、年間8万人以上の観光客が訪れる一大イベントとなっています。
"酒蔵を巡り、 蔵人と触れ合い、 彼の作る酒を味わう"という、日本酒好きにはたまらない二日間です。
毎年3月頃に開催されており、2018年は3月24日(土)、25日(日)に開催されることが決定しています。当日は、祐徳稲荷神社の駐車場に総合案内所が設置され、ここから無料シャトルバスで巡回することができます。
今回は、実際に私自身が行った2016年の様子を簡単にご紹介します。
実際私も長く佐賀に住んでいながら初めて足を運んだのですが、「さすが」といいますか、酒好きが集まるイベントだけあって会場はかなりの盛り上がりと熱気で溢れています。
どの酒蔵も自慢の酒俵を積み上げており、活気を感じます。
こちらは、この地方に伝わる伝統芸能である「面浮立」。五穀豊穣を祈り、稲刈りの時期が近づくと行われる農耕のお祭りです。
肥前浜宿の通りを歩いていると様々な露店や地域の特産品の販売が行われており、歩いているだけでも老若男女楽しむことができます。こちらはなんと、新玉ねぎが詰め放題100円!
大きさ形は様々ですが、どれも見るからに新鮮で、これぞ農作が盛んな土地!といった感じです。

酒蔵見学開始から33年目、幸姫酒造

と、これまで酒蔵通りの話をしながら肝心の酒蔵の話が出てこないので、このあたりで1軒だけご紹介させて頂きます。
今回ご紹介する酒蔵は、酒蔵見学開始から33年目を迎え、この地の酒蔵見学の第一人者と言っても過言ではない幸姫酒造さんにお邪魔しました。
幸姫酒造は、日本三大稲荷の1つに数えられる祐徳稲荷神社にほど近いところにあり、昭和9年にこの地で酒造りをスタートさせました。
今でこそ、酒蔵見学や工場見学があたり前になってきていますが、そういった取り組みをかれこれ30年以上も前から続けておられ、当時としてはかなり先進的だったようです。
ご覧の通り、お店に入ってすぐに出迎えてくれるのが、お酒の試飲の数々。沢山の種類を楽しむ事ができますが、これだけの数があると少しずつ飲んだだけでも「ほろ酔い」どころでは済みそうにないですね。笑
お酒の隣にはわさび漬けや麹漬けなどもあり、よりいっそうお酒が進みます。
そして、なんといってもここ幸姫酒造の名物がこちら、地酒ソフトクリーム(税込300円)。アルコール分を100%抜いているため、子供や女性の方でも気軽に楽しめる一品となっています。甘さひかえめで、まろやかま口当たりなのでペロッと完食できちゃいます。鹿島ツーリズムの時には一日1000個も出るんだとか。この美味しさだと納得です。

後編では、幸姫酒造の代表である峰松幸弘社長にお話を伺いました!
 
日本酒好き必見!
世界一の酒が生まれたまち・鹿島酒蔵ツーリズム【後編】
幸姫酒造株式会社

佐賀県鹿島市古枝甲599番地

http://www.sachihime.co.jp/

地図を見る

Google Mapの読み込みが上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください。

関連するタグ

タグ一覧を見る

関連記事

週間記事ランキング

この記事を書いたフォトライター

PAGETOP