音色に願いを込めて「九州の風鈴まつり6選」
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更新日:2022年06月29日
多くの風鈴が神社に吊るされたり、街中に飾り付けられたりと、日本の夏を感じられる「風鈴まつり」。
風鈴の短冊に願い事を書いて奉納したり、さまざまな風鈴を展示販売したり、しゃぼん玉と風鈴のコラボレーションなど各地の風鈴まつりをご紹介。涼やかな音色で九州の夏を感じませんか。
【福岡県篠栗町】山王寺「風鈴祭り」
篠栗四国八十八か所霊場の1つ、第61番の真言宗御室派の寺院である山王寺。別名たぬき寺とも呼ばれ、入り口ではたぬきがお出迎え。
毎年5月から9月にかけて「風鈴祭り」が開催されます。
本堂を中心に境内にはたくさんの涼やかで色とりどりの風鈴が奉納され、短冊に願い事を書いた風鈴を自身で奉納することもできます。
風鈴は短冊も付いていて、祭り会場手前にあるお堂と、風鈴祭りの会場にて1個500円でお求めできます。記入用のペンもおいてありますので、ここで短冊に願い事を書いて飾るのが、福岡風鈴まつりの定番です。
また2022年から山王寺を含む福岡県内の七か寺で「しゃぼん玉お寺めぐり」を展開。
本堂右横に設置された「しゃぼん玉製造機」から、シャボン玉が定期的に噴出! 10時~16時30分までの間、30分おきに5分間しゃぼん玉が飛び出す仕組みになっています。風鈴とのコラボとしては今年かが初登場になり、風になびくしゃぼん玉と風鈴の音色が癒しを提供してくれます。
※シャボン玉の演出は雨天休止になります。
「アクセス」JR福北ゆたか線「筑前山手駅」徒歩15分
【福岡県小郡市】如意輪寺「風鈴まつり」
真言宗 御室派如意輪寺、天平年間巳の年に行基菩薩により開基されたと伝えられ地元の方々から横隈観音と呼ばれています。こちらは別名「かえる寺」とも呼ばれ、境内には約5,000体ともいわれる"かえる"の石像・置物が迎えてくれます。
かえるの始まりは、ご住職がおよそ25年前に中国に旅行にした際に骨董屋で見つけたかえるの置物を買って帰ったのが始まりだったそうで、こちらのお寺を継ぐのに戻られる際、気持ちを新たに変えるという思いもあったそうです。
それが徐々に増え今では5,000体以上になり、境内にある「かえる部屋」と呼ばれる部屋には石像をはじめ、置物、おもちゃなど様々なかえるグッズが飾られています。
風鈴まつりは、6月~9月までの開催で、こちらも風鈴は境内にて1体500円で販売されていますが、風鈴もかえるがデザインされており、家内安全、合格祈願、心願成就など風鈴に書いて奉納します。
しゃぼん玉は、かえる寺らしい演出でかえるの口からしゃぼん玉が絶えず放たれており、かえると風鈴としゃぼん玉のコラボレーションは必見です!
「アクセス」西鉄大牟田線「三沢駅」徒歩15分、「三国ヶ丘駅」徒歩約20分
【福岡県田川市】三井寺(平等寺)「風鈴祭り」
正式名称は「真言宗御室派 平等寺」、「三井(みつい)寺」というのは通称で、以前、田川市は炭鉱の町として栄え、近くに三井炭鉱があったため、いつしか「三井寺」と呼ばれるようになったとのことです。
三井寺の風鈴の見どころは、幅約2.5メートル、長さ約50メートルの風鈴トンネルで約10,000個の風鈴が飾られており、9月末まで楽しめます。
こちらは、境内と風鈴のトンネルの入り口の2か所にシャボン玉の"雨"を降らせる機器を設置。紅葉の季節には風鈴の代わりに色とりどりの風車を飾った「風車のトンネル」が登場する予定です。
境内には風鈴のほかにも「癒やしを感じてもらえるように」と様々な演出が施されており、ガッツポーズ地蔵、ほほえみ地蔵、千手観世音菩薩など表情豊かで個性あふれるお地蔵さまに境内の各所で出会うことができたり、風鈴を飾るのにさまざまな格言メッセージが施されており何だか願いが叶いそうな気にさせてくれます。
「アクセス」JR日田彦山線「田川伊田駅」徒歩15分、「田川後藤寺駅」徒歩約20分
【佐賀県伊万里市】伊万里大川内山「風鈴まつり」
2004年より始まった風鈴まつりは、2022年は6月18日(土)~8月31日(水)に開催、伊万里大川内山にある30の窯元が作った風鈴がそれぞれの店先を飾り、約1,000個の風鈴が深緑の山々に囲まれた秘窯の里に涼しげな音色が響き渡ります。
期間中、伊万里鍋島焼会館前広場での風鈴ディスプレーや各窯元で風鈴の展示販売をしております。
磁器風鈴は1つ1つ音色が違うので、自分の好みの風鈴がきっと見つかるはず。
また伊万里・有田焼伝統産業会館では風鈴の絵付け体験ができます。風鈴の体験時間は平均40分。自宅の軒先や部屋をオリジナルの風鈴で彩ってみませんか。
【宮崎県宮崎市】田元神社「風鈴回廊」
宮崎空港のすぐ近くにある田元神社では「風鈴回廊」が設置されています。
田元神社は歴史が大変古く、寛治5年(1091年)に今の都萬(つま)神社から木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を分祀して造営されました。
この神様は今の天皇家につながる神様で、日本神話で最も美しいと誉れ高い女神です。竹取物語のかぐや姫のモデルにもなったともいわれています。
「風鈴回廊」は、長さ10メートル、高さ、幅ともに2メートルの「風鈴回廊」に風鈴が下げられています。拝殿に木札と封筒が準備してあり、封筒裏面に名前と住所(いずれも任意)を書いて500円を納め、拝殿中央のさい銭箱に入れます。その後木札に願い事を書いて風鈴を吊り下げます。
「アクセス」宮崎交通バス 田元神社前下車すぐ
【鹿児島県南九州市】「ふうりんの小径」
「南九州市ふうりんの小径」は、2022年は7月16日(土)~8月28日(日)までの間、知覧武家屋敷藤棚公園をはじめとして各庭園内、知覧麓公園や川辺町宮飯倉神社など南九州市内各所に風鈴が飾られるイベントで、心地よい音色が聞こえてきます。 開催初日の7月16日(土)には藤棚公園にてオープニングイベントも開催予定です。
南九州市の風と風鈴の音に耳を傾け、ホッと一息ついてみるのはいかがでしょうか。
「アクセス」鹿児島交通バス 武家屋敷入口下車すぐ
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