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世界にひとつ!オリジナルの博多人形をつくろう♪

国の伝統的工芸品に指定される博多人形。素焼きの人形に色を塗って楽しむ絵付け体験が観光客はもちろん、博多娘にも密かに人気とか。そこで、新進気鋭の若手人形作家・田中勇気さんに教えてもらう絵付け体験にチャレンジ!

体験スタート!その前に…博多人形って?

博多人形師の作家集団であり、田中さんも所属する「白彫会」が手がけるおはじき
博多人形というと、“美人物"と呼ばれる着物姿の美人を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、実はいろんな形がありバラエティ豊かなんです。人形作家・田中勇気さん曰く、「基本的に油山近辺で採取される土でつくられる人形のこと。現在は中止されていますが、筥崎宮の放生会で毎年販売されていた『放生会おはじき』も博多人形のひとつなんですよ」。その歴史は古く、1600年黒田長政の筑前入国の際に集められた職人が素焼き人形を作ったのがそのはじまりとか。
葛飾北斎の「酔余美人図」「二美人図」にインスピレーションを得た、田中さんの作品「生酔い美人」
こちらの作品は愛嬌たっぷり!ビール瓶を手にするお相撲さん、「呑まんですか」

 

博多人形を知ったところで、さっそく体験!

田中さんが工房を構える「冷泉荘」。リノベーションした昭和のレトロなビルに作家の工房をはじめ、カフェやショップが集まる
田中勇気さんの博多人形工房で行う絵付け体験。その魅力は、なんといっても今をときめく現役の人形作家に直接教えてもらえること。知ってそうで知らない博多人形の世界にどっぷり浸ることができるのだ。
まずは土台となる田中さんが作った素焼きの人形をチョイス。全長15cmほどの着物姿の女性から招き猫、金魚など約10種類が揃うなかで今回選んだのはころんとしたフォルムがかわいいだるま。
職人歴12年の田中勇気さん。「博多人形与一賞展」特選など、受賞歴多数
絵付け体験の作品見本
今回チョイスした素焼きのだるま。もちろん、田中さんが作ったもの

 

色も模様も自由自在!大人がハマる絵付け体験

上手に仕上げるコツは、田中さん曰く「慎重にやること!」
アクリル絵の具を使って絵付け開始。絵の具の組み合わせでカラーは無限大。好みのカラーをパレットに作ったら筆にとってボディを塗る。素焼きの人形には絵の具がグングン吸収されていくのがなんだか心地よい。縁起物のだるまらしく、お腹に「福」の文字を。金色で神々しく。
大小さまざまな筆を駆使して絵付け

 

最後に目を描いて、だるまに命を吹き込む

目の描き方で印象がずいぶん変わるので慎重に!
田中さんも自身の作品づくりの際、一番緊張するという作業が最後の最後に行う“目入れ"。目が描かれることで、人形に命が吹き込まれるのだ。そんな緊張の作業にちょっぴり手が震える。そして、完成! Myだるま!ウィンクをしている目と、お腹の「福」の文字がポイント。
ここまで約1時間。絵の具が乾いたらそのまま持ち帰れるのがうれしい
博多人形絵付け体験
[料金]体験料1000円+人形代(小)500円・(大)1000円
[受付時間]10:00〜12:00、13:00〜16:00
[休み]月・火・水曜
※3歳以上、1名〜12名で受付(12名以上は要相談) ※要予約
田中勇気博多人形工房

福岡県福岡市博多区川端町9-35冷泉荘A-41号室

http://hakataningyo.boo.jp/

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