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一度食べるとやみつき「かま玉バターチーズうどん」って?!【大分日田のスイーツめぐり#2】

2017年7月上旬、北部九州を襲った水害。大分県日田市もその被害を受けました。現在復興に向かっている日田は、江戸時代に天領地として栄えた昔ながらの町並みを守り続ける豆田エリアの風情と、この土地を大切にする人たちの努力で今日もたくさんの観光客を受け入れています。今回は、最近話題になっていると耳にした日田のグルメ&スウィーツスポットと復興しつつある町並みをめぐってみました。

100年続いた大衆食堂をたたみ、新たにめぐりあって生まれた新!豆田名物・かま玉バターチーズうどん

【大分日田のスイーツめぐり#1】から、続いては、一度食べるとあとから「また食べたい!」と思いだしてしまう豆田の新名物「うどん たかむら 」をご紹介します。お昼に頂いて、お店を出てほどなくして「また食べたい」と思ったのですが、今、原稿を書きながらまた食べたくなってきました…かなり印象的な一品です。
なんだかとっても挑戦的な看板。「かま玉うどん」に「バター」に「チーズ」って、とっても濃厚そうだな、と思いつつ店内へ。
店主の高村さんが、この「かま玉バターチーズうどん」の考案者です。
実はこのお店、100年続く大衆食堂でした。高村さんで三代目になります。変わりゆく時代に合わせて、思い切って食堂を畳んだ高村さん。しかしその時は、まだ次にどんな業態のお店にするかは決めていなかったそうです。
全国を行脚して、たどりついたのは山梨県の富士吉田うどん。富士山の登山者が、登山前に食べて下山してくるまで、お腹が空かないように腹持ちのよい硬くてコシの強い麺にしたと言われています。そのインパクトに加え、柔らかい麺の多い九州では珍しい硬さということもあって、メディアに引っ張りだこに! 今年で8年目を迎えました。釜揚げのタイミングがとても繊細なため、一度の注文で提供できる数に限りがあるそうですが、食べごろを待つのも楽しみのひとつ、と、食べ終わったいまは思います。つまり、「待たされたとしても食べたい」メニューです。
この「食べ方」を見ながらうどんがやってくるのを待ちます。締めでリゾット!?と初めて食べるお客さんはまず間違いなく驚かれるようです。
さて!やってきました「かま玉バターチーズうどん定食」(750円)。うどんのほかに、締め用のご飯とお吸い物、小鉢と食べ応え満点です。
卵とだし醤油、そしてバターとチーズを一気に混ぜます。さながら和風カルボナーラ。バターとチーズがしっかりととけあったら即座に「いただきます!」。バターの香りとチーズのコクが麺の温もりで引き立てられ、するすると完食してしまいました。
この後、ご飯を入れて混ぜ混ぜしたらあっという間にリゾットに変身! うどんのときには少し影を潜めていたバターのコクがここで全面にでてきます。お米の一粒ひと粒に卵がしっかり絡むことで、チーズがセンターのうどんから、バターがセンターに入れ替わった濃厚なリゾットへと変貌を遂げたかのようです。1度で2度美味しいですし、がっつり食べたい男性も、チーズとバターの組み合わせが大好きな女性も楽しめると思います。
まだ災害の爪痕が残る、でも地元の感謝が伝わる黒板。そして「隠れ一反もめん」が麺に入っていたら幸せのラッキーアイテムだそうです。ぜひ見つけてみてくださいね。
100年前に使われていたのでしょうか、お店の真ん中に、レトロなキャッシャーがありました。豆田の土地を想い、地元と観光客を新しい名物で喜ばせる「うどん たかむら」。スウィーツめぐりの合間のお昼ご飯でした。
うどん たかむら

大分県日田市丸山1-7-8

ちょっと腹ごなしに、豆田の町並みを散策してみましょう

「うどん たかむら 」から豆田の町並みまでの花月川沿いを腹ごなしがてらに歩いてみました。まだ補修工事をしているところが見られます。お話を伺って驚いたのが、災害時、写真に見える橋の欄干の高さまで水が上がってきたということ。凄まじい量と勢いであったことが伺えます。
今は穏やかな日常に戻っています。漆喰の壁が趣深いですね。
豆田の町並みに入ると、至る所にこて絵があり、歴史の深さを感じます。
縁起物が多く描かれています。
こちらはお米屋さんでした。
水郷・日田ならではの光景です。町中を水路が通っています。
お店の軒下で見かけたしめ縄のようなこの飾り。2016年12月にユネスコが定める「無形文化遺産」に登録された「日田祇園祭」の山鉾に飾られている白々(パイパイ)といいます。7月の日田祇園祭終了後に、魔除けとして各家庭や商店の玄関に飾られ、無病息災を祈願するのだそうです。
現在の大分県・広瀬勝貞知事のご先祖様でもある廣瀬淡窓(ひろせたんそう)の生家。今は淡窓や弟の久兵衛の足跡や廣瀬家の家宝を展示する資料館になっています。この看板の部分のことを「うだつ」と言います。ご存知「うだつが上がらない」の語源はここからきており、うだつを掛けることができる=うだつが上がる=地位・生活などが良い、という意味だとされています。
廣瀬資料館

大分県日田市豆田町9-73

http://hirose-museum.jp/

まだまだあります!大分豆田のスイーツ&グルメ

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