「この胸いっぱいの愛を」のロケ地となった門司港アート村は、平成14年4月に開村。芸術家たちが精力的に創作活動を行う村。その活動は陶芸、木工、彫刻、ガラス工芸、弦楽器製作などさまざま。
ドイツ人技師ルムシュッテルの指導のもとに造られた工場。美しいアーチ窓が見られる煉瓦造りの建物(大正2年竣工)など、九州の鉄道の歴史を物語る貴重な施設が集まる。毎年、鉄道の日に合わせて、工場まつりを開催。一般の人も施設内に入れる。「出口のない海」では、海軍士官役の役者たちが登場するバックに小倉工場の煉瓦塀が見える。
大正3年建築。ヨーロッパの主要駅をモデルにしたといわれるネオ・ルネッサンス様式の木造2階建て。青銅製の手水鉢や水飲み場など開業当時からの遺物が数多く残され、大正ロマンを感じさせる駅だ。国の重要文化財に指定される。「海猿」の仙崎大輔が、横浜に行くために電車に乗るシーンはここで撮影された。
移動に便利な福岡の「足」市営地下鉄。空港に直結し市民にも観光客にも便利な地下鉄だ。ここはドラマの舞台になることも多く、チェ・ジウと竹野内豊の共演で話題を呼んだ「輪舞曲(ロンド)」にも登場。西嶋ショウ(竹野内豊)とヒデ(佐藤隆太)が線路に飛び込んだ地下鉄の駅は、実は福岡市営地下鉄空港線の藤崎駅である。
黒澤明の「乱」で、壮大な石垣が登場する名護屋城。天正19年(1591年)、豊臣秀吉は朝鮮出兵の拠点として、黒田如水、加藤清正、小西行長、黒田長政らに縄張りを命じ、九州の諸大名による天下普請によって、約7カ月ほどという突貫工事で完成させた。秀吉の死後、寺沢広高が唐津城を築城した際、名護屋城の建物を唐津城に、また大手門は、伊達政宗の仙台城大手門として移築されたいわれる。現在は秀吉在世時の壮大な石垣が残っており、名護屋城博物館では資料や展示が見学できる。
弘治の頃(1555~1557)、信濃の諏訪社から御霊分けされ、当初現在の寺町にある長照寺付近に祀ってあったといわれる。戦国時代、キリシタン大名・大村氏によって破壊されたが、寛永2年(1625)、肥前唐津の初代宮司・青木賢清が森崎大権現、住吉大明神、諏訪大社の3社を合祀して再興。「長崎ぶらぶら節」のオープニングで流れる「長崎くんち」は、370余年の歴史を誇る諏訪神社の秋の大祭だ。
「風のダドゥ」で主人公の少女が馬とふれあうシーンのバックに美しい緑の草原が広がる。それが阿蘇だ。熊本県の東部に位置する活火山で、世界最大級のカルデラと雄大な外輪山を持つ。火山活動が平穏な時期には火口に近づいて見学できる。阿蘇山は、根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳の阿蘇五岳の総称。山頂へ向かう途中の草千里で乗馬を楽しみ、「風のダドゥ」の主人公の気分を味わうのもいいかも。