ふるさとの風のなかで、「うた」は生まれた。
曲がり角も浮き沈みもある人生のそこかしこで、幼い日に、青春のさなかに覚えたあの「うた」がふと口をついて出てくるということはないだろうか。
もうそこには戻れないけれど、勇気と励ましを、「うた」にもらうこともあった。
けっして「がんばれ、がんばれ」といわれているのではないのに、なぜかやさしく肩をたたき、明日へ背中を押してくれる懐かしさ、ほんとうの強さ。それが、歌の力。
「うた」の生まれたふるさとをたずねよう。牧水、瀧廉太郎、白秋‥‥を育て、彼らの才をひき出した。「うた」の生まれ故郷の山河は確かにそこにある。今もその創作の秘密を懐深く抱きしめている。「うた」にこころ躍らせるものに、やさしくそのひとのためだけの物語を語りかけてくれることでしょう。親が子に、その親が孫にしみじみ語りかけるように。
「うた」のふるさとも、その土地や風土が「うた」の父であり母であり、そして、風の音が、川のせせらぎがたましいの深いところで響く子守唄であったことに気づく。
酒をよき友とし、旅をこよなく愛した牧水を育んだ日向・延岡。「荒城の月」の作曲者・瀧廉太郎の少年時代は、竹田市が育てた。美しい水郷・柳川は白秋のふるさと、日本の童謡、唱歌の源流といえる。多感な少年たちに語りかけた自然と歴史が、いまも語りかけてくる。
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長湯~(30分・タクシー)竹田~(120分・JR)熊本~(80分・JR)大牟田~ (13分・西日本鉄道)柳川~(60分・西日本鉄道)天神~(5分・地下鉄)博多~(7分・地下鉄)福岡空港又は大牟田~(45分・バス)佐賀~(35分・バス)佐賀空港