歌は風土の中から生まれることを改めて知ることだろう。風土のない歴史はない、歴史のない風土はないといわれるように、歌にはその土地の歴史も織りこまれている。
道中、バスの中でもたっぷり聴く。同じ歌でもTPOに応じて趣きも異なる。
宿で女将さんから土地の唄を習ったり、粋な料亭でお姐さんから三味の伴奏で聞いたりする旅は楽しい。
歌にまつわる、ちょっとした小話も、うんちくのタネになる。 歌ほど人の心に刻みついたものはない。
その幼い頃の歌、青春時代に歌った歌、あの時、その時の思い出、記憶と共に歌は一人一人の心の中に潜む。テレビで、ときどきの特集として幾度もオンステージされるが、歌手の顔のアップ表情のみで、歌が生まれた土地を詳しく紹介することは殆どない。本当はそれが大事なんだろうが、歌が独り歩きしている。名歌、名曲になるほど、その傾向は強い。
老若男女を問わず誰でも知っている歌の故郷、「産地」を訪ねてみよう。その由緒も知りたいものだ。
歌に演出が加わるともっと良い。幸い熊本には老舗の料亭が多く「料亭文化」を誇っている。大都会の人は(地元では)滅多に足を運ぶ機会がない場所だ。
ゆっくりくつろいで、歌と料亭文化の一石三鳥を楽しんで頂こう。
大分空港~(約70分・バス)大分駅~(約55分・JR)臼杵市~(約90分・JR)バス
竹田市~(約60分・JR)阿蘇市~(約100分・JR)熊本市
熊本市~(約60分・バス)玉名市~(55分・新幹線+20分・バス)八代市~人吉市~(約75分・バス)鹿児島空港