教会を訪ねての祈りの巡礼。平戸〜生月を中心に。今は橋が架かっているので平戸島へも、生月島にも便利となった。かつては、この地を旅するのは難儀であった。
平戸、生月を廻って平戸温泉でくつろぎ、二日目には、黒島のひなびた教会をお詣りしたあとハウステンボスで。
日本列島の西の果て、言い換えればポルトガル・ロカ岬から一番近い島々であった。
潮の流れ、天然の入江、純朴な島の人。フランシスコ・ザビエルが鹿児島での布教をあきらめ、この地で布教を始めたのは天文19年(1550年)、そして禁教の時代、明治6年(1873年)解禁まで約32年間の苦難の歴史が、この地に残る。殊に平戸、生月島に。
本当は三泊したいところだ。
九十九島のひとつである黒島へ渡る。周囲12
kmほどの小さな島だ。港から坂を上ると、赤レンガの教会が丘の上に重厚な姿を現す。内部はリブ・ヴォールト(こうもり天井)で、豪華絢爛なロマネスク様式の建物だ。明治35年(1902)、フランス人宣教師マルマン神父より建立された国指定の重要文化財。敬虔なカトリック信者である島民が、港から重いレンガを運び積みあげたもの。今でも島民7割が信者で、毎朝6時、日曜朝7時と9時にはミサがあり、観光客でも祈りを捧げるためなら入場可のおはからいが有難い。
純朴な島の空気をたっぷり吸い込んで下さい。
長崎空港~(100分・バス)佐世保~(90分・松浦鉄道)平戸~(35分・バス)平戸市〈生月町〉~ (35分・バス)平戸
平戸~(90分・松浦鉄道)佐世保~(約30分・松浦鉄道)相浦~(50分・フェリー)黒島~(50分・フェリー)相浦~(約30分・松浦鉄道)佐世保~(約20分・JR)ハウステンボス
ハウステンボス~(約80分・JR)長崎市~(50分・バス)長崎空港