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絶景の古民家カフェで食べる名物デザート「モン・ユフ」とは?【大分由布院のスイーツめぐり#2】

日田のグルメ&スイーツスポットと豆田の町並みをめぐった後は、せっかくなので秋の紅葉とさらなる甘味を求めて由布院へ足を延ばしてみましょう。大分は山が多く寒暖の差もあるため紅葉の季節のフォトジェニックなスポットには困りませんが、なかでも「奥別府」として密かに人気が出始めた当初からの「ザ・由布院」の佇まいや、金鱗湖と由布岳のコントラストは格別です。目にも心にも、そしてお腹にも嬉しい秋の気配をご紹介します。

江戸時代の古民家をそっくり移築した「天井桟敷」からの絶景とモン・ユフ

【大分由布院のスイーツめぐり#1】に続いては金鱗湖通りをまっすぐ進み、冒頭でご紹介したこちらも由布院御三家のひとつ、亀の井別荘エリアへお邪魔しました。玉の湯同様、宿泊客以外でも楽しめる施設が用意されています。
福岡県は筑後吉井にあった江戸時代の古民家を昭和49年にそっくりそのまま移築したという1階「雑貨 鍵屋」と2階「茶房 天井桟敷/Bar 山猫」のある建物がこちらです。こんなに大きな建物を、どうやって移築してきたのかちょっと想像がつきません。梁も柱も太く頑丈で、ずっとここに存在していたかのような存在感です。
時間によって、茶房とバーに切り替わるようです。
2階へと続く階段の途中で、紅葉を眺めながらのんびりお茶をするのにぴったりのテラスを発見しました。お天気が良い日はこちらでゆっくり過ごすのもいいですね。
入る前から否が応でも期待値を上げてくれる看板!
どうでしょうか。このレトロな雰囲気。あぁ、もう、ここでいいから泊まりたいです。
思わず「書斎にしたい!」とうなってしまった窓際の特等席。
窓一面にひろがる紅葉は、何時間でも眺めていられそうでした。
店内のいたるところに飾られている、センスのよいアートたちも建物の雰囲気にぴったりです。
こちらが「茶房 天井桟敷」の名物「モン・ユフ」。クリームチーズの土台に生クリームをデコレート。トッピングのレーズンと振りかけられた粉砂糖が甘いアクセントになる、さっぱりとした口当たりのお菓子です。
もともとこの建物は、コーヒー専門店としてオープンされました。近所の人が温泉の休憩時に寛ぐ空間として、カジュアルに利用されていたというから驚きです。そしてあるとき「コーヒーだけっていうのもね…」と考案されたのがこのお菓子。新雪に覆われる由布岳をイメージして作られたそうです。なんと名付け親は、由布駅のデザインも手掛けた世界的な建築家・磯崎新氏の奥様。味はさわやかに酸味が残るチーズそのもので、粉雪を模した粉糖の甘さがアクセントになっています。「甘いお菓子」と思って口に入れたらきっと驚きますよ。
和装から洋装へと文化が移行しつつある時代、様々な分野の最先端を走る人々がここでパイプを吹かしながら政治談議や芸術論を講じていたのかな、と思うと同じ空間に立っていることがとても特別なことに思えます。そして同時に近所の人にとっても憩いの空間だったという、その懐の深さこそが亀の井別荘の歴史と風格を形成しているのではないかとしみじみ思いました。
三階から見下ろしたカウンター。Bar山猫の時間にもぜひお邪魔してみたいものです。
先ほどの店内の窓を外からも。都会の喧騒を忘れて、太陽の傾きとともに生活する、そんなゆっくりとした時間をぜひ味わってみてください。
向かい側にある「山家料理 湯の岳庵」。大きな茅葺き屋根の民家づくりです。こちらも宿泊せずとも利用することができます。
茶房 天井桟敷/Bar 山猫

大分県由布市湯布院町川上2633-1

https://www.kamenoi-bessou.jp/

もう、本当にお腹いっぱい!金鱗湖散策で落ち着きましょう

玉の湯も亀の井別荘も、立ち寄りスポットがしっかり用意されているので、一度その空間を味わってしまうと、次から必ず足を運んでしまう、そんな魅力的な場所でした。にぎやかな通りもいいですが、奥別府ならではの落ち着いた空間もまた大人の旅にはとても似合います。
さて、本当にたくさんスウィーツを頂いて、お腹いっぱい! ぐるっと金鱗湖を散策してお腹を落ち着かせましょう。この金鱗湖は、湖面を眺めていると魚が飛び跳ね、鱗が夕日に映えて輝く様子から名づけられました。また、秋から冬にかけた風のない朝に現れる朝霧も、宿泊した際にはぜひ拝んでみたい景色です。
 
真っ赤に色づいたもみじと金鱗湖越しに見える倉木山がきれいに収まる場所を発見!
ぜひ記念写真を撮って帰ってくださいね。この場所はこちら
 
金鱗湖名物の鳥。種類はわからないそうですが、毎日観光客の方々に遊んでもらっているようです。かなり近づいてみましたが、まったく逃げる気配がありませんでした。
金鱗湖

大分県由布市湯布院町川上

スイーツ三昧の締めくくりは、帰っても思い出したい由布院の人気のお饅頭をお土産にして

最後にご紹介するのは、最近女性にとても人気があると話題の和菓子「ゆふいん 今泉堂」の「黒糖揚げまんじゅう」。さすがにお腹がいっぱいなので、お土産にしました。ほかにも色々なメニューがあったそうですが、あまりの人気に今、こちらの店舗では黒糖揚げまんじゅうだけを販売しているそうです。
15個入りで1,800円と、職場やご近所へのお土産にも最適なお値段。
あんなに甘いものをたくさん食べたのに、翌日にはすっかり元通り。早速黒糖揚げまんじゅうを頂いてみました。ふっくらと蒸しあげた黒糖まんじゅうを(そのままでも十分美味しいだろうと思うのですが)揚げているので、中はふっくら、外側はサックリ、そこに黒糖の香りと中の餡のほどよい甘みが合わさって、ついつい手が伸びてしまいます。お友達にお土産であげる分がなくなってしまうのではないかと思うほど続けて食べてしまう魅惑の風味でした。

以上、大分県は日田と由布院のスイーツめぐり(たまに景色も)をお届けしました。どんな目的で旅をするかは人それぞれですが、こんなスイーツ三昧の食べ歩きも楽しいですよ。ぜひお試しくださいね!

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ゆふいん 今泉堂

大分県由布市湯布院町川上1608-2

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