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湯布院で絶景を巡る!フォトジェニックな人気観光旅行情報

日本一のおんせん県・大分のほぼ中央に位置している湯布院。湯布院といえば「温泉」というイメージを持たれている方も多いと思いますが、意外にフォトジェニックな場所が多いことをご存じですか?今回は、湯布院の観光スポットを知り尽くしている由布市まちづくり観光局の生野敬嗣さんに、湯布院に訪れたらぜひ行ってみてほしいと思うおすすめスポットを紹介してもらいました。今回おすすめしてもらったのは、金鱗湖、狭霧台展望台、由布岳正面登山口、佛山寺、由布市ツーリストインフォメーションセンター、塚原高原。朝モヤ漂う幻想的な「金鱗湖」から始まり、「狭霧台展望台」や「由布岳正面登山口」「塚原高原」では大自然の絶景を満喫。「佛山寺」では静寂と歴史を感じつつ、「由布市ツーリストインフォメーションセンター」では洗練された美しい現代建築を堪能。そんな湯布院の絶景を満喫できるスポットを紹介してもらいました。

朝モヤ漂う幻想的な「金鱗湖」

朝モヤがかかった金鱗湖の中に佇む鳥居の姿は幻想的。周辺にはおしゃれなカフェもあるので幻想的な景色を見たあとはモーニングを楽しむのもおすすめ
湯布院のシンボル的スポットといえば金鱗湖。JR由布院駅から、おしゃれな雑貨屋さんやお土産屋さんが立ち並ぶ「湯の坪街道」を20分ほど歩くとその姿を現します。金鱗湖は湖底から湧き出る清水と流れ込む温泉が混じり合う、とても珍しい湖。外気温との差によって、秋から冬の冷え込んだ早朝には、湖面からモヤが立ち上る幻想的な景色を見ることができます。

金鱗湖
所在地:〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上1561−1
電話:0977-84-3111

金鱗湖

大分県由布市湯布院町川上1561-1

http://www.city.yufu.oita.jp/kankou/kankou/kinrinko/

金鱗湖に隣接するCAFE LA RUCHE (カフェ・ラ・リューシュ) 。金鱗湖を眺めながらお食事ができるテラス席がおすすめ!
金鱗湖のまわりは散策できるようになっていて、湖畔が真っ赤に染まる紅葉シーズンや新緑のシーズンなど、四季折々の姿を楽しむことができます。湖の透明度は高く、風が無ければ湖面が鏡のようになり周りの景色を映し出すので、さらに写真映えすること間違いなし。湖の周囲は400m程なので、撮影ポイントを探しながらのんびり散策するのもおすすめです。ちなみに『金鱗湖』という名前は、明治時代の儒学者・毛利空桑が、魚の鱗が夕日に輝くのをみて名付けたともいわれています。その由来の通り、夕方もとてもきれいなので、日帰りの方も楽しんでいただけます。

CAFE LA RUCHE
所在地:〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上1592−1
電話:0977-28-8500
定休日:水曜日※臨時休業あり
営業時間:
平日:9:00~17:30(LO17:00)、土曜日:9:00~17:30(LO17:00)、日・祝日:8:00~17:30(LO17:00) 

CAFE LA RUCHE

大分県由布市湯布院町川上1592-1

https://cafelaruche.jp/

由布岳を間近に望む「狭霧台展望台」

由布岳の四季折々の姿を楽しむことができる狭霧台展望台。ドライブ途中の立ち寄りスポットにおすすめ!
由布市から別府市へ向かう途中にある「狭霧台展望台」。由布岳を間近に望むなら、ココが一番おすすめのスポットです。標高約680mの展望台からは、由布院盆地を一望することもできます。また、展望台の場所は、由布の山々に囲まれています。
秋から春先にかけての早朝には、白い霧が盆地をすっぽりと覆う幻想的な姿を見ることも出来ます。
中でも狭霧台展望台から望む由布岳は、四季折々、様々な表情を見せてくれます。毎年2~3月頃に行われる野焼き後には、新緑が綺麗な青々とした姿を、秋には黄金のススキにおおわれ、冬は白銀の世界に包まれます。売店やトイレも設置されているので、ドライブ途中の休憩にも利用できますよ。車で訪れられた際には、ぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。

狭霧台展望台
所在地:〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上1946−14

狭霧台

大分県由布市湯布院町川上1946-14

http://www.city.yufu.oita.jp/kankou/kankou/sagiridai/

黄金のススキをまとう、絵になるフォトスポット「由布岳正面登山口」

はじめて由布岳を登る方は正面登山口から登るのがおすすめ。正面登山口から頂上まで約2時間半のハイキングコースが一般的。
「登山口って、登山する人しか行かない場所でしょ?」と思われる方もいると思いますが、実はそんなことはないんです。もちろん、しっかりと登山の装備をされた方々も多いですが、登山をしなくとも登山口周辺で充分楽しむことができるのが『由布岳正面登山口』。この場所は、実はカメラ女子の中でひそかに撮影スポットにもなっています。
大草原が広がり、秋には黄金に輝くススキが辺り一面を覆う。フォトジェニックな写真も撮れる人気スポット!
記念写真を撮るためだけでも訪れる価値ありですね。小さなお子さんがいるご家族なら、この登山口付近で、絶景を眺めながらピクニックなどもよいのではないでしょうか?
少しだけハイキングを楽しみたいという方には登山口から飯盛ヶ城までのコースがおすすめ!ゆっくりとそれぞれの季節を楽しみながら登り、頂上からは由布院盆地が一望できる。
また登山初心者の方やファミリー向けにおすすめのハイキングコースが、こちらの登山口から登ることができる飯盛ヶ城。ここの登山口は標高800mの場所にあるのですが、飯盛ヶ城がある場所は標高1000m。おおよそ75分のコースとなっています。由布院盆地が一望できる頂上で、おいしいお弁当を食べるなんていうのも楽しそうですね!駐車できる車の数には限りがあるため、天気の良い日は登山客が多く、車が止められないことも。訪れる時間帯は、登山客が帰り始める夕方ごろがおすすめです。
由布岳

大分県別府市東山

https://www.visit-oita.jp/spots/detail/4379

静寂と歴史を感じる「佛山寺」

静寂の中に建つ佛山寺を訪れると神聖な気持ちに。境内の中に猫がお昼寝していることもあり癒しの時間を与えてくれる。
金鱗湖のほど近くにある佛山寺は、湯の坪街道近隣のにぎやかな雰囲気とは打って変わり、静寂と歴史を感じられる場所。山門は昔ながらの藁葺き屋根、境内は長い年月を感じられる多数の木々に囲まれていて、その織りなす景色は、とても神秘的です。
茅葺き屋根の山門。長い歴史とともに受け継がれてきた佛山寺は辻馬車の停留所にもなっている。
佛山寺は、元々由布岳の山腹にあったようですが、噴火によって消失。350年ほど前に麓へ移動し、この山門はその際に作られたものでした。樹齢300年以上のイチョウの木は、由布市の天然記念物にもなっています。春はシバザクラにシャクナゲ、山椿、夏は沙羅双樹、秋はイチョウなど、四季折々の佛山寺を楽しむことができます。

境内には座禅堂があり、予約をすれば座禅や写経体験も申し込み可能です。辻馬車の停留所にもなっていて、湯布院の観光名所のひとつです。佛山寺の前には、石垣が積まれた道が続いていて、こちらもおすすめの散策スポットです。

佛山寺
所在地:〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上1879
電話:0977-84-2714

佛山寺

大分県由布市湯布院町川上1879

https://www.visit-oita.jp/spots/detail/4393

世界的建築家が設計した曲線が美しい現代建築「由布市ツーリストインフォメーションセンター」

由布院駅に隣接する由布市ツーリストインフォメーションセンター。湯布院の旅の玄関口としてだけでなくゆっくり寛げるオープンスペースとしても利用されている
2018年にJR由布院駅の隣にオープンした『由布市ツーリストインフォメーションセンター』。建築家・坂茂氏が設計したこの建物は、全面ガラス張りになっていて、由布岳を綺麗に望むことができます。室内は、Y字型のアーチ柱が連続していて、まるで森の中にいるかのよう。この場所自体がフォトジェニックな空間です。
 
吹き抜け2階建ての開放感溢れる由布市ツーリストインフォメーションセンター。由布院の美しい景色と発着する電車を室内から望むことができる。
ツーリストインフォメーションセンターでは、観光案内はもちろん、「観光辻馬車」の予約やレンタルサイクルの受付、手荷物の預かりや宿への配送サービスといったサービスも行っています。駅に到着してすぐに観光の手配ができるのはとても便利です。
湯布院の観光情報だけではなく、大分県内はじめ世界中の観光情報も手に入れることができる2階のオープンスペース「旅の図書館」は居心地抜群。
2階にある旅の図書館に行くと、観光本やパンフレット、旅に関する本などが2千冊以上も置いてあるので、時間のある方は本を読みながらのんびりと次の旅の情報収集をするのもおすすめ!
由布院駅のモダンな駅舎建築は建築家磯崎新氏が手がけたもの。街並みに溶け込んだおしゃれな駅舎も見逃せない。
隣にあるJR由布院駅は、建築家・磯崎 新氏がはじめて設計した駅舎建築です。建築家・坂茂氏と磯崎 新氏のコラボは知る人ぞ知るレア建築。建築ファンにとっては見逃せないスポットですが、建築ファンではない方もぜひ訪れてレアでプロフェッショナルな建築をチェックしてみてください。また、由布院駅内には全国に3ヶ所しかないといわれている駅構内の足湯があります。到着早々の移動の疲れを癒してもよし!帰る前の電車の待ち時間にのんびり浸かるのもよし!ぜひ旅のひとときを足湯で癒してくださいね。

由布市ツーリストインフォメーションセンター
所在地:〒879-5114 大分県由布市湯布院町川北8−5
電話:0977-84-2446

由布市ツーリストインフォメーションセンター

大分県由布市湯布院町川北8−5

https://yufu-tic.jp/tic/

全国第2位!強酸性の温泉がある場所「塚原高原」

秋の塚原高原はススキが一面に。どの時期に訪れても美しい景色を楽しめるフォトジェニックスポット!
標高約600m、由布岳の北側に位置する塚原高原。手つかずの自然に囲まれた高原は、四季折々の色と香りで溢れています。新緑が輝く夏、秋はススキが夕日に照らされ、冬は冷たい風と共に真っ白な雪が辺り一面に広がります。グランピングや貸別荘など宿泊施設の種類もいろいろ選べるので、日常から離れてのんびりと過ごしたい方にはおすすめのスポットです。
伽藍岳の火口。日本三大薬湯といわれる温泉を楽しんだ後は、歩いて5分の火口見学がおすすめ!
そして、こちら塚原は温泉がとても有名!約800年ほど前に開湯したといわれている歴史ある塚原温泉は、全国第2位の強酸性の泉質で、日本三大薬湯のひとつにもなっています。酸性度の強さだけではなく、鉄イオンの多さ全国第1位、アルミニウムイオンの多さ全国第2位と多くの成分を含んでいる、とても貴重な温泉です。

様々な効能があることから、現代でも湯治に利用されています。浸かったり、乾かしたりを繰り返しながらの入浴が効果的です。温泉で疲れをとった後は、塚原温泉名物の『火口蒸し卵』はいかがでしょうか?20時間蒸された温泉卵は絶品!塚原温泉を訪れた際にはぜひ食べてみてください。

塚原温泉 火口乃泉
所在地:〒879-5101 大分県由布市湯布院町塚原1235
電話:0977-85-4101

塚原温泉 火口乃泉

大分県由布市湯布院町塚原1235

https://www.tukaharaonsen.jp/

おわりに

馬の蹄(ひづめ)の音が心地よく感じる辻馬車
いかがでしたか?湯布院といえば、温泉!というイメージが強いと思いますが、温泉以外にも今回ご紹介した絶景スポットや隠れた名所がたくさんあります。温泉に入って宿でゆっくりするのもいいですが、周辺にある魅力的な観光スポットにもぜひ足を運んでみてください!新しい湯布院を発見し、湯布院での滞在をぜひ特別なものにしてください。

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