黒島の集落

世界文化遺産
黒島天主堂
黒島天主堂
黒島天主堂
黒島天主堂 黒島天主堂 黒島天主堂

レンガ造りの大きな教会堂が九十九島最大の黒島に建つ。
 佐世保北部の相浦港(あいのうらこう)から黒島旅客船フェリー「くろしま」で高島を経由し、約50分で黒島に到着する。
江戸時代は平戸藩の領地であったため平戸の北の生月島や外海からの潜伏キリシタンの移住者が多く、港入口には神社やお寺もあるが、現在でも全島民の80%近くがキリスト教徒といわれている。

マルマン神父の設計で5年の歳月をかけて完成。
 教会堂は島の中央よりやや南に位置する。当初は信者の家を御堂にしていたが、ぺリュー神父の巡回地となり1878年に木造の教会を作った。1897年に着任したマルマン神父は本格的な教会を建設することを決意し、自ら設計。
信者たちの寄付金と労働奉仕により、1902年にレンガ造りで間口15m、奥行き32.6mの大きな教会堂を完成させる。
マルマン神父は一時フランスに帰国したが、その後は1912年に亡くなるまで黒島で過ごした。

教会建築は石工、大工、左官、レンガ職人の技と信徒達の労働奉仕の結集! 当時の技術力に感動させられる。
 明治期後半の建築技術の精緻さは教会建築にも表れており、それぞれの職人が知恵と技を競うようにして造り上げている。
使われた材料も黒島特産の黒御影石、40万個ともされるレンガは一旦は島で焼いたとされるが強度が不足していたこともあり、島外から購入し浜から信者が担いで運び入れている。
祭壇下に敷いた1800枚の有田焼きの磁器タイルなども他に類を見ない貴重な価値を生んでおり、1998年には国の重要文化財に指定された。

住所 佐世保市 黒島町3333
利用料金 無料
駐車場 駐車場は広いがバスもタクシーも無い
アクセス情報 ・黒島港から徒歩30分
・タクシーは無いため、フェリーにジャンボタクシーを積んでの上陸がおすすめ
・島での昼食は民宿と食事処5軒(要予約)
その他 トイレあり

※教会堂見学は事前連絡をお願いします
https://kyoukaigun.jp/reserve/agreement.php?cid=7