世界文化遺産
小さいが堂々たる教会堂。眼下には透き通る海、手つかずの白砂ビーチ、廃墟と化した住居跡、島が美しいだけに切なくなる。
わずか17世帯で建設費用を工面して1908年に完成させた野首教会堂。
野崎島の島民は最盛期には約650人が暮らしていたが、高度経済成長期を迎え過疎化が進み、1971年、残っていた野首地区のカトリック信徒6世帯31人は住居を残し島を去り、島も教会も無人となった。
その後、教会は荒れ果てていたが小値賀町に寄贈され、1989年に長崎県指定有形文化財となり現在の姿に修復された。
教会建築の名工・鉄川与助が初めてレンガ造り教会堂に挑戦。
108年を経た今も見事な出来栄えに感激!
創建当時は木からレンガ造りに変化していく時期の建築で、外観は洋風だが内部は曲面があり、土壁を仕上げる要領で、骨組みは竹を使ってカーブを作り、縄で固定させ、その上から土で固めて漆喰で仕上げている。
日本建築では見かけることが少ない曲面の壁面を、うまく表現していることにも驚きを隠せない。地図出典:グーグル
住所 | 北松浦郡小値賀町野崎郷 |
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利用料金 | 無料 |
駐車場 | 無し |
その他 | ・無人島で途中の遊歩道沿いには野生の鹿が生息しているため、鹿を興奮させないように進み、断崖絶壁の遊歩道を進むと中腹域に教会堂が見える ・NPO小値賀アイランドツーリズムが鍵を管理している トイレは港にあり、教会堂側には無し ※教会堂見学は事前連絡をお願いします https://kyoukaigun.jp/visit/detail.php?id=17 |