三菱長崎造船所 旧木型場

世界文化遺産 造船 石炭産業
長崎造船所  旧木型場 (三菱史料館)

日本最古の工作機械や、国産初の陸用蒸気タービンなど、まさに日本の造船歴史博物館。
 1898年(明治31年)鋳物製品の需要拡大に対応して建設されました。ひとたび中に足を踏み入れると、考え抜かれたトラスの小屋根組み技法、見ただけでも頑丈と思える松ノ木で作られた天井、歴史を経て耐えてきただけの構造に圧倒されます。
史料館となった今はテーマ別に12のコーナーに分けられ、日本最古の工作機械(1857年オランダから購入された「堅削盤」)、注文後40年を経て英国から届いた「泳気鐘」と呼ばれる海底調査のための潜水用具などが展示されており、時間を忘れて見入ってしまいます。

第二次大戦や原爆に耐えた赤レンガ造りの建物にも感激の出会いがある。
 鋳物の木型を作る木型場は外壁に赤レンガを使い、強度とデザイン性を備えるイギリス積みで作られています。しかも、長崎造船所に現存する最古の建物であり、国内最大規模を誇っています。
1915年に増築され、長崎大空襲や原爆投下の爆風にも耐え、今日まで形を崩さず生き続けてきました。今は鋳物の木型を作る工場の役目を終え、1985年10月から主に三菱重工業の社員教育のための史料館となり、2015年7月より土日祝日も開館しています。

三菱重工業発祥の地・長崎。明治日本の産業革命事業の変遷を見ることができる。
 ここには官営時代から三菱創業期、そして今の三菱重工業に至る歴史的な資料900点余が展示されており、言わばいながらにして日本の近代化の歴史変遷をたどることができます。

住所 長崎市飽の浦町1-1
お問い合わせ 長崎造船所史料館
電話:095-828-4134
利用料金 施設維持管理費として
大人(高校生以上):800円、小・中学生:400円、未就学児:無料
【障害者割引制度】
障害者手帳(注)所持者と介護者1名無料(介護者2人目からは通常料金)
(注)身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳
定休日 毎月第2土曜、2015年12月29日~2016年1月4日、電気設備点検日(未定)
利用可能時間 9時~16時30分
完全予約制。見学希望者は必ず電話で予約してください(当日予約可)
ホームページ http://www.mhi.co.jp/company/facilities/history/

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