平家一門の平景清は壇の浦から、この地へ。念仏三昧の日々、幻のようにあの時の光景が目に浮ぶ。この眼が邪魔とばかり両眼をえぐって投げた。目は生目八幡の松に引っかかった‥‥という伝説の社。
芭蕉の句碑「このあたり眼に見ゆるもの皆涼し」が建っている。眼病にご利益のある目の神様。
JR肥薩線の駅で、ホームには「幸せの鐘」があり、3回鳴らすと幸せになるといわれている。駅名にちなんで「真の幸せ」を願う入場券が人気で、結婚祝いや誕生祝いなどの縁起物として利用されている。
ウガヤフキアエズノミコトの誕生地と伝えられ縁結びや安産の神としても知られている。トヨタマヒメが我が子ウガヤフキアエズを思って残したとされるお乳岩や、海から乗ってきた亀がそのまま岩になったとされる亀石がある。その亀石のくぼみに向かって男性は左手、女性は右手で素焼きの運玉を投げ入れ、見事入ったときは願いが叶えられるといわれる。
小林市の名物、浜之瀬川辺にそそり立つ男性(18m)とその下に女性の象徴らしき(5m)の岩。天然の造形のなせる美。男女和合のご利益。男女一対であるものは世界でも珍しい。
浜の瀬川には二つの奇石人にゃ言うなよ語るなよ
ニニギノミコトの墓をお祀りしたのが由緒とされている。薩摩国国府があった場所に建っていたことから社格が次第に上がり、本来の薩摩国一の宮の枚聞神社と社格を争ったこともある。島津家の崇敬を受け、薩摩国一の宮とされている。ご利益は開運。祭神はニニギノミコト、天照大神。
安産の神様の由緒は、この地でヒコホホデミノミコト夫妻が住まわれた地で、后が御子を安産されたことによる。(旧鹿児島神宮の地、後に鹿児島神宮は現在地に移った)本殿前に積み上げられた石をご神体として犬の日に頂いて、無事出産したら産後に一つ新しい石を添えて奉納する習慣がある。
坂本龍馬は新婚旅行の途次、ここにも立ち寄った。お龍は「私も岩田帯を巻いて、お参りに来て、小石を一個頂きたい」と言った。(住吉重太郎〈薩摩龍馬会顧問〉)。お龍ゆかりの地だ。