九州北部にも、このテーマに沿った逸材は多い。広瀬淡窓(私塾咸宜園には一つの藩を除いて、日本全国の藩から弟子が集まった。儒教の教えを説いた)、三浦梅園(国東半島の両子山麓で、星を仰いで、天文、宇宙、数学などの近代科学を極めた学者)や帆足万里の大分の三傑、その風土の中にある福沢諭吉はじめ維新の母といわれた福岡の野村望東尼も落とせない。佐賀藩の反射炉の熱気が移ったかのような江藤新平の執念(佐賀の役)も通らねばならない時代の峠であった。そして勝海舟や竜馬の活躍の舞台を提供した長崎。
それぞれの時代を突出したリーダーの軌跡は同一ではない。その足跡を辿る旅は解説が難しい。時代も異なる。土地も違う、思想も各人の違いがある。コースの旅に一括して組み込むのは理不尽を承知。
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しかし、おしなべて流れている基盤に九州らしい、知と意の噴火口があることだ。
どこかにこの激しいマグマが影響しあっている。
不平士族の一連の乱、熊本の神風連、秋月の乱、佐賀の役‥‥はやがて西南戦争という大事に結びついていく。見えない思想のつながりを解析してほしい。
長崎は自由時間制としてお好みのコースを「さるく旅」にそってぶら~ぶらと洒落てみよう。
大分~(60分・バス)大分空港~(20分・バス)国東市~(80分・タクシー)中津~(60分・タクシー)日田
日田~(50分・JR)久留米~(20分・JR)基山~(30分・甘木鉄道)甘木~ (30分・甘木鉄道)基山~(30分・JR)佐賀~(30分・バス+20分・JR)武雄温泉~(40分・バス)嬉野温泉
嬉野~(5分・タクシー)嬉野IC~(10分・バス+30分・北九州新幹線)長崎~(50分・バス)長崎空港