対馬・壱岐をふり出しに「邪馬台国」へ旅をしてみよう。今まで数えきれない多くの人が、邪馬台国への旅へチャレンジしてきた。その国は虹のように、蜃気楼のように、見えているのに、手ごたえがない。
邪馬台国へのガイドブックも、ちゃんと準備されている。「魏志倭人伝」である。著者も陳寿と判っている。正始元年(240年)魏の使者が詔書と鏡100枚、錦、黄金などの贈り物を届けるために邪馬台国を訪れた。なんでも、今のソウル付近を出発したようだ。その見聞を「魏志倭人伝」に文字として残した。
これほどのガイドブックはない。
僅か2,000文字でしかないが、女王卑弥呼の存在も書かれている。ガイドブックをもう一度読み返しながら旅するもよいだろう。或いは、「この付近」と比定されている地を訪ね、あなたの感性で、「ここが邪馬台国だ」と受けとめるのもよいだろう。古代への知的な旅をしよう。
案内者に専門のガイドの代わりに、国博はじめ各地の博物資料館の学芸員が応えてくれる。
●まず、九州に比定地が多いわけは
①大陸に近い地理的条件
②吉野ヶ里、甘木の平塚川沿い遺跡など3世紀の繁栄を裏付けるものが多い。
③記、紀に登場する物語が多い‥
④比定地の人口が多い(当時)
●筑後山門地方、甘木市、朝倉地方、
山門(ヤマト)の地名をはじめ奈良盆地と一致する地名が多い。天の安川(安川、夜須川)天の香具山など。筑後平野には古代遺跡が多い。高良山一帯は祭祀遺跡と考えられる神籠石、山腹の高良大社、古墳(祇園山)(岩戸山)が多い。
福岡空港~(7分・地下鉄)博多~(15分・バス)博多港~(70分・高速船)壱岐
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