天孫ニニギノミコトが降臨された土地(山)は「宮崎県西臼杵郡高千穂町の二上山」と土地の人は信じている。
一方では鹿児島県境の霧島の高千穂峰とされている。古来から論争は続く。古い資料や伝説、現地の雰囲気などの諸点から甲論乙駁、果ては本居宣長は「初めに西臼杵郡の高千穂に、そして霧島山に遷った…」と二説を述べ、後世の学者も多くこれに従っている。謎は深い。
そこには国学思想も大いに関係する。
維新を成し遂げた薩摩の国にこそ「雲に聳える高千穂の峰」はなければならない- と。鹿児島県は強く主張したとも聞く。
天孫ニニギノミコトが降臨に際し、イザナギ、イザナミノミコトが国づくりのときに使われた鉾が霧島山の山頂にあるから、こちらだ。と。
天孫降臨の神話の里は?あなたなりに学ぶ旅。
ともあれ、私たちの旅は歴史の学界のステージではない、自分の眼で確かめて、自分は○○だと思うとよい。その為には、単なるお宮詣りというわけにはいくまい。歴史の、神話の勉強を少しはしていかないと。解説者の説明がいかに上手でも基礎素養がないとチンプンカンプンになる。
戦前小学生だった(今70歳代)は郷愁も含めて「雲に聳える高千穂の・・・」峰を拝いでみたいものだ。
宮崎、鹿児島、二つの地のガイドさんは熱っぽくニニギノミコトを語る。山頂までいけないにしても、麓から“神話”の天孫降臨の峰を拝ぐだけでも意義があるだろう。
阿蘇くまもと空港~(110分・バス)~五ヶ瀬町~(30分・バス)高千穂町
高千穂町~(100分・バス)延岡駅~(50分・JR)都農駅~ ( 10分・タクシー)都農ワイナリー~ ( 10分タクシー)都農駅~(50分・JR) 宮崎市~ (100分・JR)霰島神宮駅~ (20分・タクシー)霰島温泉郷 又は(20分・JR特急) 隼人駅~(約20分・タクシー)妙見湿泉
霧島町~(約10分・JR) 隼人町~(20分・バス)鹿児島空港