岬を訪ねる旅の前に、も一度、九州地図を広げて訪れる地を詳細に眺めてみよう。 総称して九州東海岸、四国との間には豊後海峡、太平洋の大海原から、潮が瀬戸内海の内海に吸い込まれるように注ぎ込む。潮の流れが速いに違いない と想像できる。九州山地を屏風にして、背中に背負っているので、風浪は激しいだろう。 なるほど、海岸線はリアス式で凸凹が激しく入り込んでいる。晴れの日の岬や島影はさぞ美しいだろう。嵐の時に打ち寄せる大波で岸壁のもろい岩層が削り取られていったのだろう。 嵐が去った翌日、太平洋の水平線から陽が昇り、陽は遮るものもなく、島々や大地を照らすことだろう。陽に向う大地だ。だから「日向」と呼ぶのだ。 見知らぬ土地の旅には、地図を読みとって行くがよい。カーナビでは、とても読みとれない土地の息づかいが伝わる。カーナビに頼る現代人には、土地が醸す味をつかみきれない。 こんな九州東海岸の自然環境が、特殊の海岸美と物語を生み出した。 姫島は、今より、もっと交通の要地だった。 関あじ、関さば、フグに代表される海幸のゆえんも納得できる。 海流に乗っていけば、瀬戸内海を通って大和の地へ辿り着く。海の物語は多彩だ。
大分空港~(25分・ホーバークラフト)大分港~(15分・タクシー)大分~(40分・JR)宇佐~(69分・バス)伊美 ~(20分・フェリー)姫島~(20分・フェリー)伊美~(55分・バス)豊後高田~(10分・バス)宇佐~(27分・特急)別府温泉
別府~(14分・JR)大分~(72分・バス)佐賀関~(16分・バス)幸崎~(44分・JR)佐伯
佐伯~(80分・JR)日向市~(70分・JR)宮崎~(15分・JR)宮崎空港