神籠石(こうごいし)。古事記、日本書紀にも記述がなく、続日本書紀にも語られていない。不思議な石積の遺構が九州北部一帯に遺されている。小高い山の頂きから中腹にかけて数㎞にわたって切石の列が並ぶ。7世紀前後のものとされているが、定説はない。古代山城の城廓とも、霊域の結界などの説があるが‥‥。 この旅では史蹟の大小のかかわりなく、アクセスに従っていくことになるのだが、久留米の高良山の神籠石が最も知られている。高良山の山腹になんと21㎞も並ぶ。筑後平野の見晴しがよい。 これだけの石を、加工し、運び組み立てる人力を想像すると、国家権力によるものか、それに次ぐ豪族でなければ出来ないパワーだ。 どうして?何の為に?目の前にして、驚嘆するしかない。 記録がないので、他の神籠石も謎に満ちている。邪馬台国の証は、地下に埋もれているので探検しにくいが、こちらは明確に地上に顔を出している。石の並びや、形状もそれぞれだ。素人でも、トレッキングや里山歩きのつもりで探訪できる。 神籠石が発見された地域は、装飾古墳が多く、また邪馬台国と推定される地や吉野ヶ里、古代日本防衛城の鞠智城、さらには謎のトンネル、トンカラリン(玉名地方)などがある。古代ミステリーの旅はいかが。
・北九州空港~(50分・バス)行橋・小倉~(15分・特急)行橋~(40分・JR)飯塚~(60分・JR)大野城~(60分・JR)筑後吉井~(60分・タクシー)原鶴湿泉
原鶴温泉~(50分・タクシー)久留米~(40分・九州新幹線+40分・バス)筑前前原~(50分・JR)唐津
唐津~(100分・特急)武雄温泉~(23分・JR)佐賀~(35分・バス)佐賀空港
・上記時間は、移動所要時間の目安です。乗継、乗換え時間は含んでおりません。
・JR利用の場合、長距離=特急、急行列車・短距離及び地下鉄=各駅停車の所要時問です。
・地方の路線バス利用は、本数が少なく、場合によっては、最初からタクシー利用の時間で記載しています。