ラムサール条約は、昭和46年(1971)にイランのカスピ海湖畔のラムサールという町で採択されたことから「ラムサール条約」と呼ばれているが、正式な名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」という。
水鳥の生息地だけでなく、現在は、広く生態系にとって重要である湿地を保全するための国際条約となっている。また湿地の保全だけでなく、世界的に認知された湿地をうまく活用していこうという「賢明な利用(ワイズユース)」も提唱している。
世界では1500ヶ所以上が登録されているが、国内では、昭和55年6月に北海道の釧路湿原がはじめて登録され、これまで33ヵ所が登録された(平成18年9月現在)。九州では薩摩川内市の藺牟田池(鹿児島県)、屋久島永田浜(鹿児島県)、竹田市と九重町の一部くじゅう坊ガツル・タデ原湿原(大分県)の3カ所が登録されている。
この3ポイントを、学術調査団のような気持で大切に歩いてみよう。新しい驚きがある。
屋久島は屋久杉以外に、ウミガメの生地(聖地)であることに驚く(うんちく欄参照)。
薩摩川内市(鹿児島県)の藺牟田池は国内希少野生動植物種指定のベッコウトンボの生息地保護区。本州における生息地は3ヵ所、九州においても大分、鹿児島を除けば絶滅、および絶滅寸前の状態になっている。
くじゅう坊ガツル・タデ原湿原(大分県)は阿蘇国立公園内にあり、中間湿原の代表例としてヌマガヤ、ミズゴケなど貴重な湿原植物が群生する。
この3地区は、今後ますます注目され、自然保護の重要性が増すことになる。現地で学び、多くの人に教えよう。
鹿児島~( 110分・バス)鹿児島空港~( 40分・飛行機)屋久島空港~(40分・タクシー)永田浜
安房港~( 240分・ジェットフォイル)鹿児島港~( 30分 ・バス)鹿児島中央~( 15分・九州新幹線)川内~ (30分・タクシー)祁答院~(30分・タクシー)川内~(80分・九州新幹線+90分・JR)豊後中村
九重~(60分・タクシー)久住~(90分・タクシー)別府~(60分・バス)大分空港