柳川独特のつるし飾りのさげもんは祈りと願いの象徴。川下りの船に乗ったあでやかな幼子の晴れ姿。水郷柳川は川面に映るさげもん飾りが美しい。
柳川の雛祭りで飾る「さげもん」は、江戸末期頃より、女の子が生まれると初節句のお祝いとしてお雛様の代わりに古着の端切れで小物を作り飾ってお祝いしたのが始まりだと言われています。小物には、鶴、亀、えび、三番叟といった縁起の良い小物がさげられ、一つ一つ袋ものになって物を入れることができます。竹の輪に、7個7連に49個の小物と、中央に大きな柳川まりを2個さげて全部で51個。人生50年と言われていた時代に一年でも長生きしてもらいたいという親の願いが込められています。縁起ものを吊るして、初節句の女の子の幸せと健康、無病息災、良縁を願って飾る「さげもん」。親から子へ子から孫へ受け継がれ、地域みんなで祝う風習が今なお続き、心温まる思いやりと地域の絆を大切にしています。
柳川の春の風物となって観光客の人気を呼んでいる柳川のひなまつりをさらに盛大にしているのが、観光イベント化で生まれた「おひな様水上パレード」。川下りのどんこ舟に雅楽隊、男びな・女びなの扮装の男女、そして晴れ着姿の幼女が乗り込み、川下りコースをゆっくりと進む。写真撮影に絶好のイベントとして写真愛好家も押し寄せる。船着き場近くの商店街では「さげもん」を飾り、ひなまつりの盛り上がりに一役買っています。
基本的には毎年公開するのは柳川藩主立花邸「御花」や「柳川市観光案内所」「北原白秋生家」などがあります。
ひな飾りは主に柳川商店街や沖端商店会で見られます。観光コースとしては川下り、御花などの見学、柳川名物うなぎ料理というのが喜ばれます。 また有明海の珍味も当地ならではのメカジャやシャッパは春が旬。