「うすき雛」の特徴はなんといっても「和紙でできていること」です。臼杵は昔、江戸時代の天保の改革の頃、質素倹約に努めており、町の人達は「紙製のお雛様」しか飾ることが許されていなかったそうです。
稲葉観通(第14代臼杵藩主)の時代【天保の改革】のころ、質素倹約のため臼杵の町の者たちは、「紙製のお雛様」しか飾ることが許されていなかったという、古文書の記述をもとに始まったうすき雛めぐり。古文書によると、何度も雛人形に関する禁止のお触れがでていたようで、先人たちはそんな時代にあっても、子供の成長の無事を祈りながら、紙製の雛を飾ったことと思います。
当時の作り方は残っておらず、お雛様の原型である立雛を参考に、シンプルで気品のある臼杵らしいお雛様が、2006年春、市民ボランティアの手により誕生しました。
うすき雛の特徴は和紙で仕立てられていること。そして菱餅の段が一つ少ないことです。ピンクの餅は贅沢品でうすき雛の菱餅は2段しかありません。
ひとつひとつ手作りですので、作り手の思いが込められた、あたたかい表情のうすき雛です。
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